2019年10月2日
福岡教育大学 3年 大竹野 拓実
2019年2月から3月の1か月間、福岡教育大学の学生7名が昨年に引き続き、野球の指導および普及活動のために大学連携(注)の短期野球ボランティアとして派遣されました。
シリーズとして、活動されたボランティアから活動内容を順次紹介していきます。
(注)1)途上国の開発への貢献、2)グローバル人材の育成を目的とし、JICAと特定大学が連携をし、ボランティア派遣を行っています
こんにちは。タンザニアでボランティア活動を行った大竹野拓実です。今回は、プライマリースクールでの活動について報告させていただきたいと思います。
大勢の子どもが見学している
今回、ダルエスサラームにあるプライマリースクールで、野球を全く知らない子どもたちに対して私たちは野球の普及活動を行いました。タンザニアのグラウンドは、日本と比べると砂浜のようなところばかりで、ボールが転がらなかったり、踏ん張りがきかなかったりと、とてもやりにくかったです。
具体的な活動は、はじめに2人組を作ってキャッチボールやゴロ・フライの捕球練習をさせ、その後に初心者向けにルールを簡単にしたゲームを行うというようなものでした。子どもはスワヒリ語しか話すことができず、具体的な指示を出すのが困難だったので、簡単なスワヒリ語を覚えたり、一緒に活動を行ったシニア海外ボランティアの岩崎さんや現地の学校の先生に助けて頂きながら活動を行いました。
タンザニアの子どもたちは野球を知らないということもあり、最初はなかなかうまくできませんでしたが、身体能力がとても高くゲームの終盤になるとバリバリに打ったり投げたりしておりすごく驚きました。
砂浜のようなサラサラしたグラウンドで、野球の設備や道具もそろっていない環境のなか野球の指導を行うというのは、子どもたちに野球の本当の楽しさを味わわせることができるのかと、活動当初は不安がありました。しかし、子どもたちは一生懸命楽しそうに野球をしてくれて、私も細かいことは気にせずに子どもたちが楽しめるように精一杯頑張ろうというように思うことができました。また、タンザニアでは見かけることがあまりない日本人である私たちに初めはおびえていた子どもも、野球の活動を通じてとても心を開いてくれるようになり、スポーツの及ぼす力の価値についても改めて感じることができました。
今回の活動は、タンザニアの子どもだけでなく私たちにとっても非常に良い経験となりました。この経験を来年の隊員に伝えたり、今後の人生に活かしたりしていきたいと思います。
砂浜のようなグラウンド
キャッチボールでの指導の様子