【ボランティア通信】シリーズ5 ボランティア活動

2019年10月8日

名前:山下 祥平
派遣期間:2019年2月~2019年3月
職種:野球
任地:ダルエスサラーム及び近郊
出身:大分県

私は教員養成系大学に所属しており、日本の学校現場を何度か拝見させて頂いておりますが、そこで見たきらきら輝く瞳はタンザニアの子どもたちにも共通していました。

プライマリースクール(小学校)では、バスを降りた瞬間から、アイドルにでもなったのかと錯覚するほど盛大に迎えて頂きました。とても嬉しかったのですが、それは見慣れない私たちに興味を示しているのであって、子どもたちの野球への熱と比例しているわけではないということを念頭に置き、活動内容の試行錯誤を重ねました。簡単な野球ゲームを提案し、ルールを説明することには苦悩しましたが、理解した後は楽しそうに打って、走って、守るという野球の醍醐味を味わっている子どもたちを見て、野球というスポーツの素晴らしさを私自身が再認識することにも繋がりました。

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セカンダリースクール(中学校)での活動は、各学校での差が大きく、ルールの確認から必要な所もあれば、私たちも含めて実際に野球をする所もありました。その差は一体何なのかを私なりに考えたところ、先生が熱心に野球を理解しようとしてくれる学校は、その子どもたちに野球が浸透しているように感じました。そこで、子どもたちに野球を教えることはもちろんですが、今後の普及のことを考慮し、先生にも一緒に活動に参加して頂きました。私たちやシニアボランティアの岩崎さんが帰国した際にも、野球が継続的に行われ、競技レベルが向上することを期待しています。

アザニアセンダリースクールでの活動を通してあることに気が付きました。それは、練習で使っているボールが日本では見ないほど赤く汚れていたことです。それは、子どもたちがこの赤土のグランドで必死になってボールを追いかけてきた証なのだろうと思います。この熱意があれば、タンザニアの野球が日本の野球を脅かす日もそう遠くないかもしれません。微力ながらタンザニアの野球の発展に関わることが出来て、私は本当に幸せ者です。これからも全員で足並みを揃え、前に進んでほしいと思います。

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