【ボランティア通信】大阪大学連携短期ボランティア派遣活動紹介 その3-Diamond PS・Dar es SalaamSS-

2019年11月20日

2019年8月から9月の1か月間、大阪大学の学生が公衆衛生指導のために大学連携(注)の短期ボランティアとして派遣されました。参加されたボランティアから活動内容を紹介致します。

(注)1)途上国の開発への貢献、2)グローバル人材の育成を目的とし、JICAと特定大学が連携をし、ボランティア派遣を行っています。

氏名:谷本 帆乃夏
職種:公衆衛生
派遣国:タンザニア

私たちは1か月間、5つの学校施設と児童養護施設を訪問し学校レベルでの公衆衛生知識の指導やスポーツ指導に取り組みました。学校によって人数や環境も様々で、訪問先に応じて内容にも工夫をこらしながら活動を行いました。私からはその5つの訪問先のうち、Diamond primary schoolとDar es Salaam secondary schoolについてご紹介します。

Diamond Primary School

学校の特徴

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Diamond PSはOlympio PSに隣接する小学校で、教室の外にはグラウンドがあり、朝登校してきた生徒たちが楽しそうに遊んでいました。

Diamond PSの活動は早朝からだったので、朝の「アセンブリー」を見学させてもらいました。生徒が鳴らす太鼓にあわせ、タンザニア国歌を大きな声で斉唱している様子には感激しました。

1クラスの人数は約100人でOlympio PSと同様大人数でしたが、集団行動に非常に長けている学校で、私たちの授業に熱心に耳を傾けてくれました。活動に必要な石鹸やボールを事前に準備し、大人数の生徒たちに指示を伝えることに苦戦していると、先生方が英語やスワヒリ語でサポートしてくださり、とてもスムーズに活動を行うことができました。

活動内容

私達の授業時間は40分で、前半は教室内で手洗いの重要性と手洗いの順番の説明、そして手洗いソングを披露しました。私たちの指導に合わせて生徒が楽しそうに手洗いのジェスチャーをしてくれている様子には非常に感動しました。そして後半には外でエクササイズです。先生の協力のもと、列を素早く作ることができたので、「ボール運びゲーム」を主に行い、シンプルなゲームながら生徒たちも盛り上がってくれていい運動の機会になりました。運動後には手洗いソングを復習し、石鹸を配って手洗い実践を行うことができました。

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Dar es Salaam Secondary School

学校の特徴

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Dar es Salaam SSでは1~4年生いるうちの2年生を対象に活動を行いました。学校近くに生涯スポーツセンターがあり、大きな芝のグラウンドが隣接しているのが特徴的でした。1クラ約35人で活動先の中でも一番人数が少なく、また生徒からは新しいスポーツがしたいとの要望が出ていました。

活動内容

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Dar es Salaam SSでは運動実践に力を入れました。手洗い指導、レクリエーションに加え、計4回訪問の中で、生徒たちの反応に合わせて毎回いろんなことに挑戦してみました。具体的には、準備体操の効果についてのプレゼン、音楽に合わせての準備体操およびクールダウンの実践、新しいスポーツとしてドッジボール、そしてバスケのハンドリングを使ったリレーを行いました。少人数を生かして、実践的な運動指導をこの学校では行うことができました。準備体操では、屈伸・伸脚の動きがこちらでは珍しかったようで苦労していましたが、音楽をかけると非常に盛り上がって体操をしてくれました。

感想

唯一のスワヒリ語専攻の学生として参加させていただき、タンザニアやスワヒリ語といった環境については慣れているつもりでしたが、初めてのアフリカ、言葉の壁、予想外の大人数の生徒たちなどいろんな課題に直面し、最初は非常に苦戦しました。

しかし、グループ派遣という強みを生かし、学生同士で毎日フィードバックを行い、それぞれの適材適所を生かして役割分担をし、最終的には活動先の子どもたちや先生たちから良いフィードバックをもらえることができました。グループのメンバーがコミュニケーションを活動先のカウンターパートと活発に取り、良い関係を気づけたからこそたくさん協力を得られ、活動がスムーズにいきました。私一人だけではきっとここまでのことはできなかったと思います。グループ派遣だからこそ、活動先からもメンバーからもたくさんのことを学ぶことができた良い経験になりました。