JICA調達監理セミナーの開催〜国際契約における適切な調達監理・契約監理とは〜

2010年4月27日

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運輸省次官補タワイラット氏による開会の辞

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2010年4月27日、新JICA調達ガイドライン・国際契約における契約監理にかかるセミナーが、JICAタイ事務所の主催で開催されました。本セミナーは、円借款事業を多数実施してきたタイ政府関係者等を招き、国際契約における適切な調達監理と契約監理の原則について改めて確認し理解を進めることを主なテーマとして開催されました。

セミナーには、タイ政府機関、国営企業およびコンサルタント会社より41名が参加しました。冒頭の開会の辞では、運輸省次官補タワイラット氏より、本セミナーが円借款にて実施中の大量輸送網整備事業(パープルラインやレッドライン)を進める運輸省や他実施機関にとって意義深いものであり、また適切な調達プロセスや契約監理が事業の成功に不可欠であることが述べられました。

セミナーでは、前半にまずJICA本部調達監理課の伊藤課長・大木職員より、円借款事業における調達の原則について説明がなされたのち、新JICA調達ガイドラインの解説に加えて、事業の調達プロセスで見られるさまざまなケーススタディが紹介されました。また後半には、外部講師として招いたキングモンクット工科大学パシット准教授から、契約監理にかかるプレゼンテーションが行われ、事業実施におけるリスク、国際競争入札(ICB)と国内競争入札(LCB)の違い、また契約用語について説明がなされました。Q&Aセッションでは、入札書類の価格設定、デザインビルド方式適用によるメリット、JICAの調達同意プロセスの簡素化、予定価格の公表、国内企業優遇など、いずれも興味深い質問および意見交換がなされました。

本セミナーにより、タイにおける円借款事業関係者間で、包括的な情報および経験が共有され、また意見交換の場を持つことができました。このような機会を通じ、タイ政府実施機関によるJICA調達ガイドラインの理解促進、国際基準に基づく契約監理にかかる知識・ノウハウの集積を進めることは、円借款事業の成功に欠かせない重要なものと考えられます。