「パートナー」として新たな関係構築へ—NWTTI事業終了11周年記念セミナーの開催

2010年8月6日

【写真】

JICAはこれまで、タイのバンコク首都圏に給水事業を行う首都圏水道公社(MWA)に対して、30年以上にわたり幅広い支援を展開してきました。1979年以降、有償資金協力を通じて、給水能力増強のための浄水場建設・拡張等への協力を継続的に実施してきた他、これに並行して1986年に無償資金協力により建設された水道技術訓練センター(NWTTI: National Waterworks Technology Training Institute)では、技術協力事業「水道技術訓練センター」が2期(1985-1991, 1994-1999)にわたり行われました。同事業は、東京都、名古屋市、大阪府、札幌市、横浜市、埼玉県等、日本の水道事業体の技術者の協力を得て実施され、タイの水道事業人材育成・技術向上に大きく貢献しました。現在、MWAでは周辺国を対象とした第三国研修事業が実施されており、同センターはタイ国内だけでなくアジア地域における水道技術普及の拠点となっています。

JICAは今後、有償資金協力「第8次バンコク上水道整備事業」(2009年12月調印)による上水道設備拡張への協力と共に、本年度より3年間にわたり東京都・大阪府・名古屋市の協力の下で、漏水対策・浄水処理・配水管理等に係る技術支援を実施することになっています。

【写真】

2010年8月6日、本技術支援に先立ち、1999年に終了した技術協力事業「水道技術訓練センター」の終了11周年を記念したセミナーが開催されました。本セミナーには、技術協力事業「水道技術訓練センター」の元専門家や東京都・大阪府・名古屋市の水道技術者が日本から参加し、タイの水道公社から参加した幹部・技術者約100名とともに、長年にわたる日本・タイの上水道分野での協力の成果を確認するとともに、日本の水道事業体の取り組みや最新事例の紹介を行いました。

【写真】

タイの上水道公社は、日本による技術協力終了から10年余りの間に、同技術協力で得た知見と、その後の継続的な技術向上への努力の結果、高い技術水準を持つ水道事業体に成長しました。上水道分野における日本とタイの関係は「教え・教えられる関係」から、「パートナー」として新たな関係に変わりつつあると言えるでしょう。今後実施予定の技術支援が、タイの水道の質の向上に貢献するとともに、日本・タイの水道業界の継続的な関係構築につながることが期待されています。