タイと日本の架け橋となる人材育成 −青年研修帰国研修員同窓会20周年記念式典−

2012年4月10日

2012年3月17日、タイ青年研修帰国研修員同窓会(The Friendship Youth Alumni Association ofThailand ; FYAA)の20周年記念式典が約150名の参加者を集めて盛大に開催されました。

JICAの行う青年研修事業とは、開発途上国の青年層を日本に招き、それぞれの国で必要とされている分野における日本の経験、技術の基礎的な理解をするための研修を行い、将来の国づくりを担う人材の育成に協力する事業です。前身となる青年招へい事業を含めると、1984年から続いており、タイからは、延べ3,749名が参加しました。コースは毎年各国の要請により変わりますが、2011年度のタイ対象コースとしては、「障害者支援制度」、「青少年育成」、「自然環境保全」、「地域における観光振興」の4つのコースが採択され、それぞれ16〜17名のグループで、約2週間の研修が行われました。受入先も、北海道、東北、北陸、近畿と、コースにより様々です。

タイには、通常のJICA技術研修員による帰国研修員同窓会も存在しますが、そちらはタイの公務員が多くを占めるのに対し、青年研修は広く一般に公募をかけて「次世代のリーダー」として期待される参加者が選定されることから、幅広い層の参加があることが特徴です。FYAAにも、メディア関係者や、学術関係者、民間企業、地方公務員など、多様なメンバーが所属しています。研修の参加時点で日本への渡航経験がないことを条件にされていることもあり、式典当日の参加者の話を聞いていると、誰もが、何年経っても日本で学んだことや出会った日本人のことを鮮明に心に持ち続けていることが良く分かります。まさに、技術面だけでなく、「日本ファン」を作り出すことに一役を買っている事業であると言えます。また、当時20代であった初期の参加者が現在40〜50代の社会的責任の大きい世代として各方面で活躍しており、20年以上の年月を経てこそ効果が増大する、息の長い人材育成事業であることが改めて感じられました。研修への参加を機に日本への留学を決め、帰国後日本語教育等様々な分野で活躍しようとしている若い世代もいます。

式典の会場では、あちらこちらで久しぶりの再会を喜ぶ声が聞こえました。同期の横のつながりが強いのも特徴のFYAAなので、今回を機に改めて連帯を深め、タイと日本のさらなる友好を促進する源となることを期待します。

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式典の様子

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記念撮影をする第1期生と米田JICAタイ事務所長