第3回公開技術セミナーを開催

2013年12月16日

11月19日、バンコク市内で「非食糧系バイオマスの輸送用燃料基盤技術」公開技術セミナーが開催されました。

このセミナーは当プロジェクトの1年間の研究進捗状況・成果を共有することを目的に毎年開催しています。研究機関、大学、民間企業など多岐にわたる組織から今年は昨年度を大きく上まわる150名余の参加があり、バイオマス活用・非食糧系バイオ燃料への興味の高さがうかがえました。

エネルギー省代替エネルギー局による基調講演「タイの代替エネルギーの現状」に続き、当プロジェクトで製造した高品質バイオディーゼル混合燃料(B10)を用いた路上走行試験結果をとりまとめた「高品質バイオディーゼルとエンジンパフォーマンス評価」、ジャトロファ残渣からのバイオオイル製造の研究活動をまとめた「バイオオイル研究の課題」、当プロジェクト技術の環境負荷・経済性の側面から総合的評価に向けた「環境影響と技術移転」、民間企業からパネリストをお招きし「パネルディスカッション:原料から商業化へ、将来へ向けての取組み」の4つのセッションにて多角的な視点から議論が行われました。

タイ政府は段階的にバイオディーゼル燃料の混合率を上げるアクションプランを示しています。このアクションプラン実現には、自動車の安全面を確保しつつ大気環境に配慮した高品質のバイオディーゼル燃料の開発・製造が不可欠であり、バイオマスを一旦ガス化して液化合成を行うBTL方法と共に、当プロジェクトで開発した部分水素化バイオディーゼル(H−FAME)に高い関心が寄せられています。

セミナーではH−FAMEの技術のみならず、非食糧系バイオマスであるジャトロファの原材料確保やライフサイクルアセスメント等環境負荷を考慮した発表・議論がなされ、またバイオオイル研究の課題としてはバイオマス残渣から抽出するバイオオイルも燃料であるとの認識を普及することが肝要と社会的認知度をより上げる努力も必要との意見も聞かれました。
このセミナーで共有した情報・知識を活用して今後も研究活動を進めていきます。

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研究者・石油会社・いすゞ自動車からパネリストを迎え討議

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エネルギー省代替エネルギー局による基調講演

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当日の会場の様子

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当プロジェクト協力機関;日本側機関・タイ側3機関