カセサート大学・ジャトロファ栽培試験場訪問

2014年9月11日

カセサート大学は2011年より当該プロジェクトの共同研究機関でもある国家技術開発庁(NSTDA)共に「燃料および飼料へのジャトロファ活用・栽培推進プロジェクト」を実施しており、ジャトロファの新種開発・改良の研究を担当しています。カセサート大学カンペンセンキャンパスには広大なジャトロファのパイロットプランテーションがあり、そこでジャトロファの種交配による改良研究が行われています。

ジャトロファは養分の乏しい土地でも生長が早く、干ばつや病気にも強い、樹齢50年程度の低木植物です。ジャトロファの種子は毒性成分を含んでいるため食糧としては不向きですが、油分に極めて富み、抽出された油分はディーゼルエンジンの燃料等として利用することができます。
カセサート大学では小さな種子をつけるタイ原産のJatropha gossypitoliaを含む5つのジャトロファの原種を有し、この5原種の交配を重ねることにより多くの改良種を開発してきました。
実の収穫を容易にするために樹高が伸びないもの、中には30センチメートル程の高さにしか成長しないものあります。また枝葉を横に広げるものもあれば縦方向へと伸ばすものなど様々な改良種があります。各々の種の特徴・性質によって観葉用、石炭用、燃料用と使途が異なります。

カセサート大学の交配研究成果により種子の大きさとその含有油分量が向上し、一つの種子からより多くの油成分を獲得し、燃料へと活用することができるようになりました。
また、ジャトロファの実は完熟果は落果してしまう、そして同じ房でも成熟果と未成熟果が混在するなどといった収穫時の問題があるため、カセサート大学の研究者は房毎に成熟期をずらし、かつ一つの房の実は同時期に成熟させることで房単位での収穫を可能とする種も開発しました。

美しい花と豊かな実をつけたジャトロファの栽培試験場では研究も素晴らしい実を成していました。

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Peerasakカセサート大学教授と試験場視察

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左:ジャトロファ果実
右:ジャトロファ残渣

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改良種により花の色が異なります

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ジャトロファの花と果実