第11回国際自動車工学会議にて走行試験結果を発表

2015年7月15日

2015年3月30日から4月1日の3日間、タイ自動車工学学会(SEA-Thailand)主催で第11回国際自動車工学会議がタイ、バンコクにて開催されました。
この会議に世界中から大学・政府・企業の研究者やエンジニアが集い、再生エネルギーを含む自動車技術の開発や研究成果の発表がなされました。
当プロジェクトから国立金属及び素材開発センター(MTEC)研究者のDr. Nuwong Chollacoopのチームが出席し、ジャトロファから抽出したオイルをH-FAME製造技術を用いて高品質化し軽油に10%混合し走行試験を実施した結果、当燃料は自動車燃料として適合している旨を発表をしました。

この路上走行試験実施にあったてはトリペッチいすゞ社からピックアップトラック、PTT公社からは軽油を支援いただきました。
走行試験はいすゞ社のプロトコールに則り、山間部、郊外、都市部を計5万キロメートル走行し、その後エンジンを解体し、外観検査や磨耗評価をガイドラインに沿って実施しました。
その調査結果を「ジャトロファ由来の高品質バイオディーゼル10%混合を燃料として使用した際のコモンレー式車両の50,000km走行耐久性」という題目で会議にて発表しました。

発表の要旨は以下の通り。

  1. 走行中の検証において、運転のし易さや動的性能に異常無し。
  2. 燃料油漏れやエンジンへの破損無し。
  3. 動的性能、静的性能ともに結果に有意差は無し。
  4. 排気ガスデータはユーロ3排ガス規制に適合。一酸化炭素排出と粒子状物質(PM)においてはユーロ4排ガス規制をも満たす。
  5. 潤滑油分析において、異常な磨耗や汚濁共に無し。
  6. 5万キロメートル走行後の検査において、軽油ガイドラインと比較してエンジン部品各種の異常な汚れ(目視検査)や磨耗(間隔測定)無し。

結論としてジャトロファ由来のH-FAMEを10%混合した燃料をコモンレール式車両に使用しても一般的な軽油と使用時と耐久性に遜色なく、ジャトロファH-FAMEは自動車燃料として使用可能である。

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発表の様子

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第11回国際自動車工学会議参加証