タイの航空業界の継続的な安全運航確保にむけた協力について合意書を締結

2016年3月1日

JICAとタイ国民間航空庁(CAAT Civil Aviation Authority of Thailand)は、「航空安全監督能力向上プロジェクト」実施に関する合意書を締結しました。

2015年に国連の国際民間航空機関(ICAO)は、タイの航空業界監督当局に対し安全運航の審査体制などで「重大な懸念(SSC)」があるとの監査結果を発表しました。SSCの結果、日本や韓国からタイのエアラインによる新規路線開設禁止、既存路線の増便禁止等の措置を受けています(米国航空当局も独自検査の後に同様の措置を講じました)。

タイ政府はSSC解除に向けて、2016年末までに、タイ国内に拠点のある国際運行を行うエアラインへの運行許可の再審査を行い、ICAOの再検査を受けることを重要課題の1つとして独自に取り組んでいます。

なお、上記取り組みは一過性のものではなく、航空整備に関する定期的な監査を実施するための能力強化及び安全運航の継続的な確保が重要です。そこでJICAはこの問題に貢献できる課題として(1)航空会社の航空機整備に対する安全監査の体制強化、(2)義務的報告制度の運用体制の強化、の2テーマを選出し、このほどタイ側と2016年4月から2年半にわたる技術協力プロジェクト実施について合意に至りました。

本プロジェクト実施により、タイの安全運航の審査体制の信頼性が向上し、今後増大する航空需要に応えることが期待されます。