2008年度までのトピックス

洪水・地すべり・津波の学校用副読本完成(2008年6月)

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プロジェクトで作成された学校防災教育のための児童用副読本(左から洪水、地すべり、津波)

「タイ国防災能力向上プロジェクト」でタイの小中高等学校のための防災教育教材が完成し、タイ教育省に引き渡されました。

この教材は、日本の専門家とタイ教育省のカウンターパートが協力して作成したものです。教材は洪水・地すべり・津波の3分野について作成され、それぞれ児童用の副読本と教師用のガイドブックからできています。児童用副読本は30,000部、教師用ガイドブックは6,000部が印刷され、タイ全土の小中高等学校に配布されます。

教材の作成は、モデル校での授業を通じ、現場の先生方の実際的なアドバイスを受けながら行われました。こうしたモデル校での授業では、教材を用いた授業だけではなく、DIG(Disaster Imagination Game:卓上防災訓練)や実際の避難訓練等も行われました。プロジェクトの中では、洪水・地すべり・津波の各モデル校において、これまで3回のワークショップが実施されてきましたが、今年6月から7月にかけて最後のワークショップが実施され、子供たちを対象とした防災の授業、DIG、避難訓練等が行われます。

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タイ警察への自動現像装置の引渡し式(2008年2月20日)

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寄贈した自動現像装置でさっそく現像をしてみたところ

2月20日10時より、タイ警察において自動現像装置の引渡し式が行われました。この機材は、フォローアップ機材としてタイ王立警察に供与したものです。現在、科学警察局科学犯罪捜査課では、戸嶋國男シニア海外ボランティアが捜査技術の指導にあたっています。

式には、科学警察局のアンポーン局長はじめ警察幹部他約100名が出席し、日タイのメディアによる取材も行われました。タイ側より機材供与の経緯、供与によって迅速な捜査ができること、従来現像を外注したため犯罪現場の写真が外部に流出していたが、これからは内部で現像するため流出しなくなることなどの説明がありました。双方関係者の挨拶と贈呈書の署名の後、機材のデモンストレーションがあり、さっそく式の様子を撮影した写真を寄贈した自動現像装置で現像しました。

アンポーン局長からは、「機材を供与してくれたJICAに心から感謝する。この機材を犯罪捜査に有効に活かしたい。また、犯罪現場の写真の外部流出を防ぎ被害者の人権を守ることができる。」と感謝の表明がありました。

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自治体間協力プロジェクトがアカデミックセミナーを開催(2008年1月25日)

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自治体間協力及び自治体サービス基準向上プロジェクトアカデミックセミナー

自治体間協力及び自治体サービス基準向上プロジェクト(2005年10月-2008年10月)は、プロジェクト実施機関の内務省自治体振興局(DLA)とタマサート大学と共催で、アカデミックセミナーを行いました。当日会場となったロイヤルリバーホテルには、内務副大臣を始め、約130名が参加しました。

セミナーの目的は、タイ国における初めての公式な自治体間協力として当プロジェクトが進めてきたプロジェクトサイトの活動経過やその知見を関係者間で分け合い、その成果を今後の自治体間協力政策に活かそうというものです。

セミナーでは、内務副大臣、JICAタイ事務所小野田所長からのスピーチで始まり、その後各サイトから進捗状況の説明を受け、JICA専門家である吉野専門家、平山専門家よりアドバイスを行いました。

タイにはJICAが本件に関わる協力を開始した当初、自治体間協力例が一つもなく、その法整備も全く整っていない状況でした。それが1999年からのJICAの協力によって正式に自治体間協力の手法は憲法、地方自治法に盛り込まれようとしています。

今後、日本で盛んな自治体間協力の取り組みが、タイで普及しより効率的な地方自治体運営に寄与する事が期待されています。

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アユタヤ-JICAミッドナイトマラソン大会(2007年12月22日、23日)

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12月22日深夜から23日早朝にかけて、アユタヤ市内でアユタヤ-JICAミッドナイトマラソン大会が行われました。これは、JICA帰国研修員同窓会(JAAT)が、日タイ修好120周年記念の活動としてアユタヤ県との共催で実施したものです。 アユタヤ観光センター前の広場で行われた開会式では、同窓会会長である労働省次官補やアユタヤ知事が挨拶をし、JICA事務所長がスタートのピストルを鳴らしました。

ライトアップした遺跡の中を走るというコンセプトで夜間に実施されたものですが、地元の警察とボランティア400名のサポートのもと、滞りなく実施されました。フルマラソン(42.195キロ.)のほか、ハーフマラソン(21.1キロ) 、ミニマラソン(10キロ) 、ファン・ラン(3キロ)も行われ、約1000名(主催者側推計)の参加者があり、JICA関係者は12名参加、そのうち1名はフルマラソンを5時間台で完走しました。

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防災シンポジウムを開催(2007年7月9日)

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生徒たちに防災の大切さを説明する先生(左)

タイ・防災能力向上プロジェクト(2006年8月-2008年8月)は、実施機関である内務省防災軽減局(DDPM)と教育省と共催で、日タイ修好120周年事業の一環として、7月9日に防災シンポジウムを行いました。会場には、タイ・防災関連機関、国際機関、NGOや日本人専門家・研究者等、約120名が参加しました。

メインテーマはDIG(Disaster Imagination Game)。効果的かつ安価に実施できる災害図上訓練・防災意識向上の手法として、日本では自治体・学校などによって広く実施されている手法です。シンポジウムでは、DIGの考案者である富士常葉大学小村隆史助教授が講演を行いました。

他に、JICAタイ事務所の小野田所長から「タイの防災・災害における日本の協力」、DDPMから「タイの防災・災害の取り組み」、また、内務省防災アカデミーに派遣されている宮代専門家による「日本の消防」などの発表がありました。

シンポジウムの翌日、同プロジェクトのモデルサイトであるメーホンソン県パイ地区で、学校防災ワークショップを行いました。先生方がDIGを実践し、また、コミュニティで避難訓練も行いました。特に避難訓練には、DDPM局長をはじめ、数十名のDDPM及び教育省の関係者らがバンコクから駆けつけ、モデル校教師や生徒、地域住民など、400名近くが参加しました。

今後、今回DIGを実践した学校の先生方が生徒に対して指導することになっています。日本から始まった防災の取り組みが、タイで普及することが期待されています。

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JICA帰国研修員の年次総会開催(2007年3月30日)

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記念品を贈呈するJICA小野田所長(右)。左は帰国研修員同窓会長のナコン氏。

日本がタイへの国際協力を開始した1954年以来、のべ1万4千人以上の研修員がJICA技術研修員としてタイから日本を訪れ、農業農村開発、保健医療、教育分野などの技術研修を行ってきました。こうした研修員たちは、タイへ帰ってからも「帰国研修員同窓会」をつくり、研修の効果を確認しあうとともに、様々な独自の活動を展開しています。

3月30日にバンコクにて開催された帰国研修員年次総会には200人以上の参加者が集い、「日本」と書かれたハッピをまとって再会を喜び合いました。また、同同窓会が取組んできた施設訪問・体育振興・寄附活動などについて報告がなされ、活動に貢献した会員などへの記念品贈呈も行われました。合間には、タイダンスやJICAシニア海外ボランティアによる応援合戦、さらにJICAスタッフによる手品ショーなど、会場は大いに盛り上がりました。

帰国研修員の多くは、政府機関や自治体・民間組織のリーダーとして活躍しています。日本を訪れ、日本で技術研修に参加した彼らは、共通の体験を持った頼もしいグループを形成しています。今後もJICAは研修員同窓会の活動を支援をとおし、技術研修の成果が直接・間接的に拡大していくことを見守っていきます。

なお、本年は日タイ修好120周年記念であり各種イベントが予定されています。帰国研修員同窓会は、2007年12月23日にアユタヤでのマラソン大会を企画しています。採用されたシンボルマークのデザイン者には、写真のとおり記念品が贈呈されました。

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土地区画整理促進プロジェクトがセミナーを開催(2007年3月23日)

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ラジオ番組のインタビューに答える澤田チーフアドバイザー(中央)

経済発展の著しいタイでは、都市が拡大する一方で都心部に空き地が点在するというアンバランスな都市化が問題となっています。タイ公共事業・都市計画局は、この点在する空き地を有効に活用して美しい町づくりと道路網を整備していくために、土地区画整理事業を普及定着させようとしています。

しかし、タイでは区画整理事業が一度も行われたことがなく、区画整理の重要性は民間レベルではほとんど認識されていない状況です。区画整理事業は、公共団体と民間事業者、そして地域住民が一体となって初めて行っていけるものです。バランスの取れた都市整備には、民間事業者の参入が不可欠となっているのです。今回のセミナーは、こうした民間事業者などへのメッセージ発信、そしてビジネスチャンスとしての関心を高めることを目的に開催されました。

初めてとなる今回は、日・タイ両政府を代表して日本国大使及びタイ内務大臣の出席を賜ったこともあり、多数のマスコミが取材に訪れ、盛況となりました。

参加者は不動産開発業者、建設コンサルタント、建設業者等200人以上。特に区画整理事業が広く普及している日本の事例についての関心が高く、質問の大半はJICA専門家としてタイに赴任中の日本人講師2名に向けられました。講師の一人である澤田チーフアドバイザーは、セミナーの様子を中継しているラジオ番組の質疑にも応じ、区画整理事業の意義や魅力について丁寧に説明を行いました。また法制度の整備状況や補助金になど具体的な質問が多く、民間事業者が本気で注目していることが伺われました。

今回のセミナーで得られた民間セクターからの要望を元に、今後は業種別に関連する技術的情報を広報するとともに金融機関への普及を進めていく予定です。

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高齢者の生活環境を調査(2007年3月6日〜3月16日)

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介護を必要とする家庭の視察風景

2007年3月6日から16日にかけて、チェンライ(北部)、スラタニー(南部)、ノンタブリー(中部)における高齢者の生活状況の把握・整理を主な目的として調査を行いました。

調査団は、JICAタイ事務所;小川次長および木下企画調査員、そしてタイ保健省や社会開発・人間安全保障省の関係者などにより構成。本調査は、昨年10月に実施した「高齢化対策支援プロジェクト形成調査」のフォローアップとして実施されました。上記の3地域は、今後プロジェクトを行う際のパイロット(試行実験)候補地として考えられています。

スラタニー県とノンタブリー県においては、高齢者にサービスを提供している側の人たちだけでなく、高齢者の方々からも直接お話を伺う機会がありました。その中で、高齢者の中には家族によって病院に置き去りにされたというケースもあることがわかり、高齢化社会の到来に向けて抱えている問題や、解決へ向けた対処の重要性を改めて確認できました。

JICAは、タイ側の主体性を尊重しつつ、タイへの高齢化対策支援として持続的に活動していける体制づくり・能力強化が重要であると考えています。今後、複数のプロジェクトを効果的に結びつけた「プログラム化」を進め、効率的に支援を行えるよう取組んでいきます。

同様に少子高齢化問題を抱える日本。JICAによる日本からタイへの支援によって得られた成果や経験が、日本の高齢化対策に裨益することも期待されています。

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高齢者支援に取組むドゥアン・プラティープ財団を視察(2006年12月20日)

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来訪中の高齢者の方と談話する小川次長(左)

少子高齢化が急速に進むタイ。
JICAは、タイ政府からの要請を受け、高齢化対策支援に係る技術協力を検討しています。

ドゥアン・プラティープ財団は、16歳にしてスラム街の子ども達を対象にした教育支援を開始したプラティープ氏(現;上院議員)が設立した財団です。現在では子どもの教育支援にとどまらず、障害者支援、高齢者支援といった社会福祉活動を活発に行っています。

JICAタイ事務所から、小川次長、木下企画調査員、大野所員が視察に訪れました。プラティープ氏は、財団の活動状況を丁寧に、そして力強く説明くださり、また、訪問した3名が施設だけでなく近隣のスラム街を見学することで、成長著しく見えるバンコクの影に、こうした部分があることを教えてくださいました。

施設見学中、同じような高齢者が集まり談話をしていました。JICA小川次長はタイ語が堪能なため、高齢者の方々に世間話から生活状況の話まで直接ヒアリングを行いました。JICAタイ事務所は、持続的かつ効果的な支援を行うために、これからも視察・調査をとおして、何が本当にタイ高齢者の方々に裨益するのかを見定めていきます。

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第2メコン国際橋開通式典に参加(2006年12月20日)

第2メコン国際橋は、サバナケット(ラオス側)とムクダハン(タイ側)を結ぶ橋梁で、この度ようやく開通式を迎えました。開通式は約1.6kmにわたる橋梁の中央部で開催されました。

本国際橋は、ダナン(ベトナム)を起点としてラオス、タイを経てモーラミャイン(ミャンマー)に至る約1450kmの東西回廊のうち、ラオスとタイを結ぶ橋梁として建設されました。国際橋建設にあたっては、ラオスおよびタイ両国からの要請に基づいてJICAが開発調査を行い、JBICが円借款供与を行って実現化しました。

強い風が吹く中での開通式でしたが、タイからシリントーン王女やスラユット暫定首相が、そして日本からは浅野外務副大臣を始め、在タイ日本大使館、JBIC等、JICAタイ事務所からは佐藤所長、井上広域企画調査員が参列しました。浅野外務副大臣、スラユット・タイ暫定首相らの挨拶の後、ラオス側へ移動して昼食会が催されました。

今後は東西回廊によって物流が活性化し、ベトナムからミャンマーに至る地域の経済発展が期待されています。日本のODAが、同地域にて役立っています。

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アユタヤ県知事を訪問(2006年11月30日)

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日本とアユタヤの歴史について語るJICA佐藤所長(中央)

来年は日タイ修好120周年という記念すべき年です。

ユネスコの世界遺産として登録されているアユタヤ。

日本とアユタヤは、400年以上の長い歴史があり、静岡県出身とされている山田長政はアユタヤ王朝時代に日本人町頭領を務め、さらに親衛隊長としてソンタム王の寵愛を受け、オークヤー・セナピモックという爵位を授けられ活躍していたことは有名です。

JICAタイ事務所は、アユタヤにおいて、わが国が無償資金供与やJICAからのシニア海外ボランティア派遣を行ってきたアユタヤ歴史研究センターでの特別展示、そしてミニマラソン開催を予定しています。

こうしたイベントの了解を得るため、佐藤所長がアユタヤ県知事を訪問しました。チャーパン・ナ・ソンクラー県知事からは、JICAを始めとした日本からタイに対する協力に感謝の意が述べられ、また、イベントに対しては全面的に協力くださるとの挨拶をいただきました。

これを機に、日本とタイのより親密な関係が築かれていくことを期待しています。

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KMITL国王即位60周年記念特別展示式典に参列(2006年11月14日)

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JICA紹介ブースの前で。佐藤所長(右)、大野所員(左)。

モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)において開催された国王即位60周年記念特別展示式典に、JICAタイ事務所から佐藤所長および大野所員が参列しました。

本式典では、KMITLが取り組む最先端の研究成果等がブースにて展示されるとともに、KMITLと協力関係にある機関・組織としてJICAの他に東海大学、独立行政法人情報通信研究機構(NiCT)等が展示参加しました。

午後3時にシリントーン王女が到着され、KMITL理事長を務めているスラユット暫定首相が特別展示式典開催の辞を奏上した後、王女への献上および記念品贈呈が行われました。

午後4時20分頃、シリントーン王女がブースへ到着。KITTI学長から、1961年から約40年にわたって行われたJICAの技術協力について、展示物を示しつつ説明がなされました。現在はAUN/Seed-Netプロジェクト(広域協力)やラオス国立大学へのKMITL教官による技術協力(第三国専門家派遣)においてJICAとKMITLが協力関係にあることも説明に加えられましたが、この点に関しては、王女はご興味を示された様子で熱心にメモを取られていました。

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