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【JICAボランティア〜それぞれの帰国後〜】一人一人の想いは世界を変えていく力になる!まずは、世界の扉をノックしてみましょう!

佐藤梓さん(秋田県)/青年海外協力隊/マラウイ/村落開発普及員/2012年帰国

2017年6月8日

【画像】プロフィール:
2010年から2年間、青年海外協力隊としてアフリカ マラウイ国へ派遣。帰国後、2013年に大仙市役所へ入職。現在は、観光交流課にて大曲の花火や国内・海外友好交流都市との交流事業を担当している。

「自分自身の目で本当の世界を見て、感じたい!」と思い、応募を決意しました

講座を実施したときの参加者と一緒

大学を卒業後、社会人として働いていましたが、自分の将来が見えず、行き詰まり感を覚えていた時に、青年海外協力隊経験者から話を聞く機会がありました。その方の体験談を話す姿が生き生きとして、青年海外協力隊へどんどん引き込まれていき、「自分自身の目で本当の世界を見て、感じたい!」と思い、応募を決意しました。

女性の社会参画と収入創出の促進のために、女性グループへ活動支援を行いました

裁縫指導をして製作したエコバッグ商品

私が派遣されたマラウイの任地は、自給自足の農村で人々の栄養状態も悪く、死亡率も高い地域でした。また、一夫多妻制により女性の社会的立場がとても低い地域でした。
まずは、カウンターパート(現地の同僚職員)と各地域を巡回し、リサーチすることから始め、栄養状態改善のために栄養価の高い作物や米の栽培指導、栄養を残す調理方法の指導等を行いました。

また女性の社会参画と収入創出を促進するため、女性グループへ裁縫指導をしてエコバッグの製作・販売などをサポートしました。

自分はもちろん、地元の人にも「ここで生まれて幸せだ」と感じられるよう豊かな故郷をつくっていきたいと思い、秋田に残る進路を選びました 

大仙市で毎年8月に開催されている「全国花火競技大会」

緑豊かな大仙市。市内を流れる雄物川の河川敷で全国花火競技大会が開催されます。

マラウイで過ごした2年間では、最貧国と呼ばれる国であっても「自分の故郷が大好きだ」というマラウイの人々を見て、自分の故郷について考えさせられました。自分はもちろん、地元の人にも「ここで生まれて幸せだ」と、感じられるよう豊かな故郷をつくっていきたいと思い、秋田に残る進路を選びました。

現在は、地元の大仙市役所 観光交流課で主に国内・海外の友好交流都市との交流事業や国際交流に関する業務を担当しています。国際交流を通して地域の皆さんに「異文化っておもしろい!楽しい!」と、興味をもってもらえるような事業を展開していけるよう頑張っています。
また、大仙市では70万人もの観光客が来る「大曲の花火」という全国花火競技大会が毎年8月に開催されています。今年4月には、37の国・地域が参加した「国際花火シンポジウム」も開催されました。世界中の花火関係者に「大曲の花火は素晴らしい!!」と評価され、ますます注目されています。

海外との交流を通じて世界に地元の魅力をもっと発信していくのはもちろん、市民の方にも誇りに思っていただけるふるさとを市民のみなさんと共につくっていきたいと思っています。また、大仙市役所では協力隊経験者が現在3名勤務しており、海外で培った経験をもとに地域のために活躍しています。

どんな業務であってもいつも大切にしていることは「誰のためにするのか、何のためにするのか」という視点です 

東日本大震災の際には、励ましのメッセージを書いてくれました。

「国際協力」と「行政」という異なる現場において途上国でのボランティア経験がどのように生かされるのか不安もありました。ただ、どんな業務であってもいつも大切にしていることは「誰のためにするのか、何のためにするのか」という視点です。マラウイでボランティアをしたことで気づかされた視点は、日本で壁にぶつかった時にも生かされていると感じています。

また異文化の中での活動は壁にぶつかることだらけ、失敗からどうすればよかったのか考える、そのプロセスを通して、新しい考えやものの見方に気付き、新しいことを動かしていく原動力にもつながっていると思っています。

JICAボランティアに参加する前の自分より、参加してきた今の自分をより好きになれました 

栄養価の高い作物の苗木作りを地域住民と一緒に行いました。

「特別な技術も経験もない、まして英語もできない自分には国際協力なんて無理なんじゃないか」と、一歩引いてしまう方も多いと思います。私自身もボランティアに行きたい気持ちがあっても、特別な技術や技能がなく不安でした。そんな時、JICAボランティアを経験された方々から「なぜボランティアに参加したいのか、どんな技術や技能があるかではなく、どんなことが自分はできるのかを考えてPRしてみたら?」と、アドバイスを受け、選考試験に合格できました。

実際、現地に行って何か大きなことができたわけでもありません。でも、現地の人と同じ目線で一緒に悩み、泣いて、小さな成功をみんなで喜び合って過ごせた経験は私の人生の宝物です。
私が参加して言えることは、参加する前の自分より、参加してきた今の自分をより好きになれたことです。行く前は自分自身に自信を持てずにいましたが、マラウイで過ごし活動した経験を通じて一人の人間として考え方や精神的にも大きく成長できました。
一人一人の想いは世界を変えていく力になる!まずは世界の扉をノックしてみましょう!