【宮城県】ウォーキングイベント『はてぃ・はてぃ・じゃらん2017春』のイベント支援を行いました(2017年7月)

2017年8月3日

2人の研修員も楽しそうに野蒜を歩いていました

独立行政法人国際協力機構(JICA東北)の東松島市地域復興推進員は、5月31日(水)の東松島市「チャレンジデー」に連動し、一般社団法人東松島みらいとし機構(HOPE)と、野蒜まちづくり協議会(野蒜市民センター)との共催で開催されたウォーキングイベント『はてぃ・はてぃ・じゃらん2017春』のイベント支援を行いました。これまで私たち地域復興推進員は、復興の促進や地域活性化のため、さまざまな地域活動をサポートしてきましたが、今回のイベントもお手伝いしてきました。

はてぃ・はてぃ(Hati-Hati)はインドネシア語で「気をつけて」の意味。じゃらん(Jalan)は、「道」や「行く」という意味です。つまり、「はてぃ・はてぃ・じゃらん」は、「注意深く歩きましょう!」という意味になります。

このイベントは、JICA草の根技術協力プロジェクトの一環でもある、東松島市とインドネシア共和国バンダ・アチェ市との間の「相互復興」の取り組みのなかで企画開催されました。野蒜地域住民の方々を中心に、集団移転先となった野蒜ケ丘地区を楽しく歩きながら、身の周りの環境を改めて知り、これからの安心・安全なまちづくりにつなげていくことを目指した住民主体のウォーキングイベントです。

このイベントにJICAの長期研修員(留学生)のWeldon SieleさんとDebasish Senさんも参加しました。お二人の感想をご紹介いたします。

Weldon Sieleさんの感想

I am from Kenya, a country that is not prone to natural disasters that Japan has to be content with. Despite the fact that I read about the Great East Japan earthquake of 2011 while in Kenya, I still could not comprehend the impact that it had on the local community. The 'Hati-Hati Jalan Walk in Nobiru did not only give me an opportunity to see the area that was greatly affected by the Tsunami but most importantly it also gave me an opportunity to interact with the local people who experienced and were affected by the disaster.
I was so impressed with the steps that the Government of Japan together with the Higashimatsushima City has done in rebuilding the area and putting in place measures to reduce in the future. The measures includes awareness campaigns such as the Hati-Hati Jalan walk that are aimed at making the local society to be more aware of their surroundings and on how they can protect themselves in case of a disaster.
I was also impressed by the residentsce, hard work and teamwork of the local community as shown by the number of the local people who turned up for the event.

It was a great and interesting experience for me.

Weldon Siele

私は日本のような自然災害のないケニアから来ました。2011年の東日本大震災については、ケニアに住んでいる時に事前に調べていましたが、実際の現地の状況はなかなか理解できませんでした。今回、野蒜地域で開催されたイベント“はてぃ・はてぃ・じゃらん”は津波の被害を受けた地域を見るだけではなく、被災した地域住民の方々と交流することができた素晴らしい機会となりました。
将来起こり得る自然災害の被害を最小限に留めるために、防災対策として東松島市と国が防災集団移転 を実施したことは非常に素晴らしいことだと思います。また、“はてぃ・はてぃ・じゃらん”が目指したような、地域コミュニティがどのように災害から身を守ることができるのかという、自分たちの身の周りに気付きを与えることも一つの防災対策であることを感じました。
また、イベントに参加した地域の方々が、お互いに協力しながら一生懸命歩いている様子に感銘を受けました。

今回のイベントは、私にとって、とても素晴らしい経験となりました。
Weldon Siele

Debasish Senさんの感想

I have enjoyed the program named "Hati-Hati Jalan event" arranged in Nobiru area by the collaboration of JICA. From this event, I came to know about the relocation of a community from Tsunami affected area, where they had a developed culture, to Nobiru North Hill District. After relocation, the community has to develop infrastructure as well as to minimize the gap of their lifestyles. The most impressive thing is their concern for children, who did not see their previous living places as well as tradition at all. Local authority has made wooden house, school, and other facilities in the forest to propagate the traditional heritage to new generation. I strongly appreciate their ideas.

I hope more events will be arranged for foreigners to share their experiences of struggle and achievements.
Debasish Sen


今回、野蒜地域で開催されたJICAとのコラボレーションイベント、“はてぃ・はてぃ・じゃらん”を満喫することができました。このイベントを通じ、津波で被害を受けた地域からの防災集団移転について知ることができました。防災集団移転 後、地域コミュニティは新たにインフラ整備を行わなければならず、地域の方々は、これまでの日常生活と、移転後の新しい生活様式のギャップを埋めなければならなかったといいます。その中でも私が一番感心したことは、地域として、以前暮らしていた場所や様子をよく知らない子どもたちを一番に考えているという点です。また、市としてもこのような新しい世代へ、野蒜の良さを伝えていくために、復興の森に現代的なツリーハウスや学校などの施設を作ったという話を聞き、私はこのような素晴らしい取り組みに共感いたしました。

このような様々なイベントを通して、地域の人々が復興に向けて奮闘してきた経験を、もっと海外の人向けに発信していってもらいたいと思います。

Debasish Sen

「復興の森」をウォーキング

当日は市内外からの参加者、スタッフ含めて総勢120名ほどの参加があり、気持ちの良い気候の下、野蒜ケ丘地区の団地や、宮野森小学校と隣接する「復興の森」の中を歩き、新しい野蒜のまちの様子を楽しんでいたようです。ウォーキングから帰ってきてからは、インドネシアからの東北大学留学生有志によるサマンダンスショーなどもあり、国際色豊かなイベントになりました。

今後も東松島市で地方と世界をおつなぎするお手伝いをしていきますので、ぜひご注目してください。
(報告者:地域復興推進員 齊藤)