【JICAボランティア〜それぞれの帰国後〜】まずは、「やってみなはれ!」

山下尚久さん(宮城県)/青年海外協力隊/キルギス/村落開発普及員/2015年帰国

2017年8月14日

【画像】プロフィール: 
大阪府出身。大学卒業後、大手医薬品製造会社の営業として4年半勤めた後、退職。その後、2013年から青年海外協力隊で中央アジアのキルギスに派遣。帰国後、1年間、JICA青年海外協力隊事務局にて勤務を経て仙台市役所へ入職。現在は、地域包括ケア推進課にて地域包括支援センター運営業務を担当している。

協力隊への応募のきっかけは、ふと目にした車内広告でした

キルギスの風景

日頃は車での移動だったのですが、その日はたまたま電車で移動をしていました。その時ふと目に入った車内広告がきっかけでした。その後、説明会に参加しました。
特に事前に青年海外協力隊の事はあまり知りませんでした。

現地での主な活動は、住民の現金収入を増やすための「一村一品活動」

キルギスでお世話になった方との記念写真

現地の特産物を使って、お土産品などを作り、それを販売し、キルギスの人々の現金収入を増やすことが活動の目的でした。私は、お土産の中でも、食料品を担当し、クッキーやジャムの商品開発を行っていました。キルギスはJICAのプロジェクトに青年海外協力隊の隊員が参加できる環境だったので、プロジェクトと関わりながら活動もできました。
また、要請内容以外にも、障がい者支援の活動や、児童館での日本語教室など多岐に渡る色々な経験をさせてもらいました。

行政に携わる仕事をしたいと考え、派遣中から公務員試験の勉強をしていました

青年海外協力隊に行くことが目的ではなく、会社を辞める時に、次は行政に携わる仕事がしたいと考えていました。そこで一度日本とは違う国で生活をし、そこから将来の仕事へ活かすことができればいいと考えていました。ですので、キルギスに派遣されている間から、公務員試験の勉強をしていました。

縁もゆかりもない場所で一から活動を作っていく意味で、今の仕事は2度目の青年海外協力隊!と思っています

仙台でも国際交流!

現在、仙台市役所にて地域包括支援センターの人員体制の調整や各センターの事業に対する評価に関わる仕事をしています。全く経験のない分野で、今でも戸惑いはありますが、青年海外協力隊の経験はとても役に立っています。
私にとって仙台、東北は縁もゆかりもない土地であったので、まずはその土地がどのような場所であるのか、食べ物や生活、気候、風土や人々の考え方を知ることから始めました。また高齢者からの問い合わせがあった時、方言でお話をされると全く理解する事ができず、分かる言葉をひろい、周りの方々にフォロー、助けてもらう事が本当に多いです。

これって、まさに青年海外協力隊!と思いながら、今の生活や仕事をしています。仙台は都会であり、東北が途上国と同じと言っているわけではなく、私が置かれている環境がまさに青年海外協力隊であると感じました。現在の仕事も青年海外協力隊も、縁もゆかりもない場所で一から生活と活動を作っていく意味では、あの時と大きく変わる事がないと思っています。ですので、今は2度目の青年海外協力隊と思って、楽しく過ごすことができています。派遣されたキルギスでも仙台に来ても、まったく同じ質問をされた時はいつも昔を思い出して、笑ってしまいます。『なぜあなたはここ(仙台、もしくはキルギス)に来たのですか?』

思い悩む前にできる事から行動してみてはいかがでしょうか。まずは「やってみなはれ!」

すっかりキルギス人のようになりました。

この記事を読んでいる方々は、きっと青年海外協力隊に興味がある、行きたいと思っている方だと思います。でも一方で、帰国後の将来や、派遣国での活動、生活、健康、色々な不安も持っていらっしゃると思います。私も合格をもらった時は悩みましたが、答えは一瞬で出すことができました。それは『ここで行かなければ、きっと一生後悔する』と思ったからです。
もしやりたい気持ちがあるなら、まずはやってみる事だと思います。応募してみないと合格するかどうかもわかりませんし、行ってみないとわからない事があります。頭で考えると、漠然と不安になり、立ち止まってしまう事があると思いますが、実際にその問題を解決しようとすると意外と簡単だったりします。

『やってみなはれ!』は私の高校の大先輩の言葉です。思い悩む前にまず行動する事、人に聞いてみる、応募するなど、できる事から行動してみてはいかがでしょうか。