【青森県】2017年度JICA東北・JICA二本松教師海外研修に参加した先生による授業実践が階上町立石鉢小学校で行われました

2017年12月18日

 11月22日(水)、青森県・階上町立石鉢小学校の赤塚 徹教諭が、2017年度教師海外研修で訪問したフィリピンでの体験をもとに、5年生30名に対して「ストリートチルドレンを通して、自分たちに与えられた学ぶ権利について考える」と題した授業実践を行いました。

「勉強しないといけない」?「勉強したい」? 

『勉強しないといけない』と『勉強したい』カードを掲げる赤塚教諭

 はじめに赤塚教諭が「勉強」について、「勉強をしたいか?」「勉強をしなければならないか?」と子どもたちに問いかけたところ、「親から怒られるから勉強する」「本当はしたくないけれど、宿題が出るからやる」という率直な意見が出ました。

 次に赤塚教諭から、フィリピンの小学校の入学率は96%、一方で卒業率は68%という数字が示されました。なぜ卒業しない・できない子どもがいるのでしょうか。子どもたちは、「お金がないから」「病気になったから」「勉強がわからず落第してしまう」などの理由を考えました。

フィリピンの子どもの声を聞く

アイビーさんのインタビュー動画から学ぶ

 ここで赤塚教諭は、フィリピンのストリートチルドレン支援施設で出会ったアイビーさん(13歳)のインタビュー動画を流します。「お金がなくて学校行事に参加するための服や物を準備できず、だんだん学校へ行きづらくなった。ストリートチルドレンになってしまった」と話すアイビーさん(フィリピンでは学校行事が非常に多い)。

 しかし、その後彼女はストリートチルドレン支援の施設に通うようになり、今は復学をめざそうと思うようになりました。「勉強することが楽しい。もう一度学校で勉強したい。将来は医者か先生になりたい」と話すアイビーさんの姿を、子どもたちは真剣に見つめていました。

 最後に、「アイビーさんはなぜ学校に戻ろうとしていると思うか」「これからどうしていきたいと思ったか」「今日の授業の感想」を書いて授業の振り返りを行いました。

学ぶこと、学べることの大切さ     

アイビーさんの立場になって今日の授業を振り返る子どもたち

 今回の授業で、子どもたちはフィリピンで生まれ育った同年代のアイビーさんの話から「学ぶことの大切さ」を学び、フィリピンにおけるストリートチルドレンの存在やその環境について知ることができたと思います。

 子どもたちは、「世界には勉強したくてもできない子がいることがわかりました。自分は恵まれた環境にいると実感しました」と、授業を振り返っていました。

 この授業をきっかけとして、子供たちが世界で起こっている様々な問題を積極的に知り、「自分ごと」として考えてくれることを期待したいと思います。

(報告者:岩手デスク 野口)