【山形県】2018年度JICA東北・JICA二本松教師海外研修に参加した先生による実践授業が九里学園高等学校で行われました。

2018年12月28日

九里学園高等学校の松岡大地教諭が10月25日(木)に同校2学年に対して、フィリピンに関する実践授業を行いました。
「幸せとは?支援とは?」というテーマのもと、フィリピンの人々を通して考える幸せ、そして「私たちができる支援」を考えました。

1時間目「幸せ」とは?

【画像】松岡教諭からの最初の問いかけは、「私は〇〇の時・瞬間が幸せです」、「幸せには〇〇が必要です」を考えることでした。生徒からは「好きなものを食べる時、趣味の時間、家族といる時」が幸せ、「時間、食べ物、携帯」が必要・・・など様々な考えが挙がりました。
次に、2枚の写真を提示し、何の写真か生徒に考えさせました。1枚は線路脇で暮らす路上の子どもの写真、もう1枚はゴミ山で働く人の写真です。経済発展が続き、笑顔溢れるフィリピン。しかしそこには同時に貧富の差が存在しているという問題を、生徒に問いかけました。
その後、松岡教諭が現地で撮りためた「家族がいるから幸せ、家族と一緒にいる時が幸せ、誕生日が幸せ」と笑顔で語る子どもたちの動画を上映しました。私たちから見ると過酷な現実の中でも、笑顔を絶やさず生きる子どもたちの姿は心に訴えるものがありました。

2時間目「私たちができる支援」とは?

【画像】2時間目には、フィリピンで国際支援を行う団体の紹介と、貧困には様々な要因が連鎖していること、そして支援の方法には段階があることを学びました。
その後、自分たちにできる支援を、「米沢企業・会社・団体」、「クラス」、「個人」それぞれの立場からグループごとに考えました。また、自分たちが考えたことと、「持続可能な開発目標(SDGs)」の17個のゴールを関連づけ、ホワイトボードにまとめました。

各グループからは下記のような意見が挙がりました。(抜粋)
*米沢企業・会社・団体:
・人材を派遣し、技術を移転する。
・支援をする国に工場を建てる、雇用を生む。
*クラス:
・全校生へ映像や写真を通して、現状を知ってもらう
・授業や国際交流を通して理解を深める。
*個人:
・状況を知り、募金を呼びかける。

授業を通して、「幸せとは?」そして「私たちができる支援とは?」を深く考える時間となりました。写真や映像を多く用いながら行う松岡教諭の授業は、フィリピンの様子を近く、深く感じることができ、生徒の心に深く訴えるものとなったと感じます。

生徒の感想(抜粋)

*ただお金や物品の支援を行うだけでは、支援を受ける側の人のためにならないことが分かった。
*アクションプランとして出すだけでなく、自ら行動に移していかなければいけないと思った。
*紛争、戦争をなくす支援は大切だと思うが、技術を与えて発展させていくことは本当に必要なことなのだろうか、それが逆に幸せを崩してしまうことにつながらないだろうか。

(報告者:JICA山形デスク三澤)