【岩手県】山田町の小学校で「食べ物から世界が見える展」を開催!

2019年1月7日

東日本大震災の後、新築された船越小学校

三陸海岸に位置する岩手県山田町は昔からホタテや牡蠣の養殖が盛んな町です。JICA東北は山田町教育委員会と共催で、山田町内の小学校で「食べ物から世界が見える展」を開催しています。
12月17日にJICA岩手デスクが山田町立船越小学校を訪問して、展示の様子を見てきました。

世界の人は何を食べているのかな?子どもたちは興味津々!

ふたの裏には現地の人たちの姿が!

渡り廊下に設置された展示コーナーに1年生が集まってきました。
セネガル、ブータン、ラオス、エルサルバドル、モロッコの人々のパネルと地図、そして各国の料理皿が並んでいます。料理皿のふたを開けると、お皿には主食の写真が、ふたの裏には現地の人が食事を食べている写真や説明があり、子どもたちは興味津々。特にミクロネシア諸島の食事“豚の丸焼き”には「えーっ、豚の丸焼き!!」という元気な声が上がりました。パックに入った豚肉を見慣れている子どもたちは丸焼きというスタイルにとても驚いたようです!

【画像】同小学校の千葉浩之校長先生からは「食という身近なテーマから日本以外の国について知ることができる機会。ただ見るだけではなく、実際に触れることができるのも良いですね」と言っていただきました。

青年海外協力隊OGが学びの深まりを支援      

【画像】今回の展示企画を担当いただいた山田町教育委員会主事の矢後千紘さんは、青年海外協力隊として中米・ホンジュラスに派遣されていたOGです。
展示から子どもたちが理解や学びを深められるように“この国は世界のどこにあるのかな?”“この国主食は何かな?”といったクイズを作ってくれました。    

【画像】矢後さんのお話「ここ山田町で子どもたちと世界をつなぐお手伝いができたらと、日々奮闘しています。協力隊から帰国して、日本ではまだまだ“開発途上国”は“かわいそう””貧困“などのネガティブなイメージを持たれていることが多いと感じます。でも実際の途上国は決してネガティブなことばかりではありません。ホンジュラスでは底抜けの明るさ、人としての強さ、自己肯定感の高さや失敗を認められる懐の広さなど、日本に住む私たちに足りないところをたくさん教えてもらいました。日本人があまり目を向けないような国にも焦点があたるような活動を、JICAと連携しながらやっていけたらと思っています。」

山田町の食文化の継承 

【画像】山田には「寒風干し」と呼ばれる新巻鮭作りの文化があります。
訪問した船越小学校でも寒風干しがされていました!6年生が地域の人たちから寒風干しのやり方を教わって自分たちで新巻鮭を作るそうです。
1人1本、自分で作った新巻鮭を持ち帰り味わうとのことで、ご家族の中には「通信簿でいい成績をもらうよりも、新巻鮭をもらうのが嬉しい」と言ってくださる方もいるそうです。

【画像】太平洋に面する船越小学校会議室のベランダからは美しい船越湾を一望することができました。こんな美しい海に囲まれた環境で勉強できる子どもたちがうらやましい!

今後、山田町ではこの企画展に合わせて世界の国の主食を給食に出すことを検討している学校もあるそうです。同町教育委員会の皆さまのご協力、元青年海外協力隊員との連携から、今後も楽しそうな学びの企画が生まれそうでわくわくしています。
(報告:岩手デスク 野口)