【民間連携事業】「第7回中南米日系社会との連携調査団(パラグアイ、ペルー派遣)」活動報告

2019年1月29日

中南米日系社会との連携調査団について

JICAは、前身である海外移住事業団から継続し、戦後の国の政策による主に中南米への移住者に対して、移住先国での定着と生活の安定を図るための支援を行ってきました。

全世界で約360万人(うち中南米213万人)いる移住者・日系人は、さまざまな分野で活躍し、移住先国の発展や日本との「懸け橋」や「パートナー」として重要な役割を果たしています。こうした日系社会の存在が我が国とのより強い絆になっていくよう、JICAは日系社会との連携・協力に向けた取り組みを強化しています。取組の一つとして、日本企業と日系人が経営に携わる企業とのパートナーシップ促進を図るため、中南米日系社会との連携調査団を派遣しています。

この調査団に参加した日本企業の中には、JICA民間連携事業である案件化調査や普及・実証事業、民間連携ボランティア、日系研修等を活用する企業も出てきています。

2018年度第7中南米日系社会との連携調査団(パラグアイ、ペルー派遣)活動報告

JICAでは、昨年11月23日(金)から12月9日(日)までの17日間、パラグアイ及びペルーでのビジネス展開に関心を持つ日本企業11社による「第7回中南米日系社会との連携調査団」を派遣いたしました。

本調査団は、パラグアイとペルーで、現地企業との商談会や投資・進出セミナー等への参加、本邦企業及び日系人が経営する企業等の視察、日本人会等日系団体等との意見交換会、商工会議所等への訪問を通じ、現地へのビジネス展開に向けて、情報収集及びネットワーク作りを行いました。ビジネスマッチングの個別面談のテーブルでは次回の商談につながった企業や投資家からの出資の申し出があったなどの成果がありました。

【参加した日本の企業の方々の感想(一部紹介)】
・短期間の商談中心のミッションとは異なり、現地パラグアイ社会を知りながら、自社のニーズを把握することが出来る調査ミッションでありがたかった。
・パラグアイの情報が少ない日本で自力で同国を理解することは困難。スケジュールはタイトであったが、JICA側の手厚いケアと何とか次につながるビジネスをとの意向が伝わってきた。

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                          本邦企業視察

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                    イグアス日本人会・農協との意見交換会

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                      リマ商工会議所への訪問

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                     ビジネスマッチングセミナー

「中南米日系社会との連携調査団」後に、JICA民間連携事業につながった事例   

株式会社栄組(岩手県遠野市)は、自社が特許を有するひび割れ注入装置を使用したコンクリート補修技術(圧力調整注入工法)及びコンクリート構造物の劣化調査、劣化部処理、補修施工、補修評価といった各プロセスを一元管理したコンクリート構造物の長寿命化を図る施工マネジメントシステムによるブラジルへのビジネス展開を検討しており、「2017年度第6回中南米日系社会との連携調査団(ブラジル)」に参加しました。

同社は、現地企業との商談会やビジネスマッチングセミナーで、自社の技術・製品に対する現地企業からの関心が高かったことや、政府機関等への訪問を通じて、ブラジルではコンクリート構造物に対する劣化診断が十分に行われているとはいえず、補修技術も未成熟であるため、それらに起因する事故が散見される状況で、その対策が喫緊の課題となっていることを確認し、現地の課題を解決するための自社の製品・技術の活用可能性を更に調査すべく、2017年度第2回中小企業海外展開支援事業~基礎調査~(現在の「中小企業・SDGsビジネス支援事業~基礎調査~(中小企業支援型))において「コンクリート構造物の長寿命化に資するひび割れ・劣化部補修事業に関する基礎調査査」(ブラジル)」を提案し採択され、現在調査を行っています。

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お問い合わせ:JICA東北 市民参加協力課(担当:上野)
電話番号:022-223-4772
ファックス:022-227-3090
Eメール:Uwano.Midori@jica.go.jp