【岩手県】北アフリカ生まれのメニューが山田町の学校給食に登場!

2019年2月14日

どことなくマリンな雰囲気が漂う大浦小学校の玄関

三陸海岸に位置する岩手県山田町は、昔からホタテや牡蠣の養殖が盛んな町です。JICA東北は山田町教育委員会と共催で、山田町内の小学校で「食べ物から世界が見える展」を開催しています。
山田町立大浦小学校では1月18日、この展示企画から生まれたユニークな取り組みが行われていました。

1/24~1/30は“全国学校給食週間”!

同校での「食べ物から世界が見える」展示

文部科学省では、1月24日から1月30日までを「全国学校給食週間」とし、学校給食の意義・役割等について児童生徒や教職員、保護者の理解と関心を高め、学校給食のより一層の充実発展を図ることとしています。(関連URL参照)
山田町立大浦小学校では、栄養教諭の湊 亜紀子先生が、給食を通して学ぶための様々な企画を実施していました。湊先生の「世界の食に関する展示をやっているので、給食週間に合わせてちょっと珍しい海外のメニューを給食に出してみよう!」という発案で、同校の給食に登場したのが北アフリカの伝統食「クスクス」です!

給食に“クスクス”が登場!

クスクスをよそう給食当番の子どもたち

クスクスは小麦粉でできた世界最小のパスタで、プチプチした粒状のもの。湊先生は事前にクスクスの調理の仕方や食べ方まで詳しく調べ、この日の給食のために車で2時間以上かけて材料を調達して下さったそうです。
給食当番の子どもたちからは、「この白っぽいのなんだろう?」「これがクスクス?」という声が聞こえてきました。
初めての料理に興味津々!
クスクスの一皿は、豆やにんじん、たまねぎ、ブロッコリーなどの野菜がたっぷり入ったトマトベースのソースとクスクスがマッチしてとてもおいしい一品!思わずスプーンを運ぶ手が早くなってしまいます。

クスクスについて学ぶ

左上のお皿がクスクス

給食を食べながら、クスクスについて少し勉強!JICA岩手デスクが、クスクスはモロッコ、チュニジア、ナイジェリアで昔から食べられている伝統食であることを説明し、3つの国の国旗の共通点は何か子どもたちに問いかけます。すると、緑や赤、月や星のマークが共通しているという答えが出されました。それらはイスラム教に関する神聖な色だったり、シンボルであったりするのです。

クスクスについて説明する湊先生(中央右)

また、湊先生から「今日の給食ではクスクスを熱湯に入れてちょっと待つだけでできたけれど、本当は鍋を二つ重ねて、下の鍋ではソースを作っている間に上の鍋ではクスクスを蒸して作るのがモロッコ式の調理なんだよ。」と、現地での調理法が紹介されました。
子どもたちからは「クスクスを初めて食べた。おいしい!」「あっという間に食べちゃった!」との声が聞こえました。

大浦小学校では、クスクスに続きトルコのシミット(ごまドーナツ)とセネガルのヤッサジェン(魚フライの玉ねぎソース付け)も登場する予定だそうです!「食べ物から世界が見える」展示から生まれたクスクス給食。食事から異文化を知る食育で、異文化理解や世界へ視野を広める点においてとても意義のあるものだと実感しました。

JICA東北は、教育委員会や学校、その他さまざまな関連団体のみなさまと積極的に連携しながら、これからもユニークな取り組みを促進していきます。

鯨と海の科学館

【画像】山田町には「鯨と海の科学館」があります。東日本大震災で被災しましたが、2017年7月に復活オープンしたそうです。館内はまるで深い海の中にいるようでとても幻想的でした。

(報告者:JICA岩手デスク 野口 聡子)