【秋田県】「SDGsで1UP」でJICA東北次長が講演しました

2019年6月14日

2019年5月23日に仙北市で開催された(一社)大曲青年会議所定例会「SDGsで1UP(ワンアップ)」において、JICA東北センター次長の三村が「SDGsをビジネスに取り入れるために」と題して講演を行いました。会場には仕事を終えて駆け付けた方々が多く見受けられ、SDGs(持続可能な開発目標)への関心の高さがうかがえました。

【画像】「2050年、あなたにとって理想の大仙郷(大曲・仙北・美郷)はどんなところでしょう?」という問いかけから始まった講演。続いて、日本では「SDGs」の認知度が20%に届かず先進国では下から2番目である一方、フィリピンやベトナムは70%台であることを説明しました。ただ、日本で年齢層別に見ると、最も認知度が高いのは「JC(青年会議所)世代」である20代・30代男性という事実もあります。

JICAの取り組みとSDGs

【画像】続いて、JICA×秋田の取り組み事例を紹介。SDGs8番目のゴールである「働きがいも経済成長も」では、ミャンマーの行政官がJICA青年研修で秋田を訪れ6次産業化について学んだ事例を、15番目のゴール「陸の豊かさも守ろう」では、能代市の企業がベトナムで、現地の河川等に不法投棄されていたもみ殻を建築資材へ再生利用することで、環境の改善に貢献するビジネスにつながった事例を紹介しました。

企業のSDGsへの取り組みは、自社の得意分野を生かして、自分たちのできる範囲で、長期にわたって継続することが重要であることを伝えました。

パネルディスカッションには門脇仙北市長が登壇 

【画像】仙北市は「SDGs未来都市」*に選定されています。パネリストとして登壇された門脇仙北市長は、「自分だけハッピーではだめ。まわりを含めたみんなのことを心配する、それが政治である。これはSDGsの理念そのものだと思う」「SDGs未来都市として、仙北市に限らず秋田県全体を盛り上げて行きたい」と述べられました。
*2018年6月15日、SDGsの達成に向けた優れた取組を提案した29都市が「SDGs未来都市」として選定されました。東北では他に宮城県東松島市・山形県飯豊町が選定されています。

参加者からは、「SDGsが地域や世界へ与える影響や効果について知るきっかけとなった」という声が聞かれました。今後の“大仙郷エリア”のみなさまのSDGsへの取り組みに期待したいと思います。

(報告者:JICA秋田デスク 野口)