【宮城県】宮城県石巻西高等学校でJICA国際協力出前講座を開催しました

2019年7月25日

2019年6月25日、宮城県石巻西高等学校の2学年160名を対象にJICA国際協力出前講座を開催しました。
青年海外協力隊キルギスOGで東松島市地域復興推進員の岩崎が講師をつとめました。

人生は一度!自分がやりたいことは何?

【画像】昔から子どもが好きだった岩崎推進員。大学時代にはベトナムで障がいを持つ子どもたちの施設でのボランティア活動を経験し、「『保育』『国際協力』の両方に関わる仕事がしたい」と考えるようになりました。
「みなさん、自分がやりたいことは何ですか? 3年後はどこで何をしていて、そのためにはどんなことを学ぶべきでしょうか? 一度立ち止まって考えてみてほしいです。」(岩崎)
岩崎推進員は大学卒業後、保育士として経験を積み、青年海外協力隊に応募。
中央アジアの「キルギス」に派遣され、首都・ビシュケクの保育園で2年間、現地の美術の先生とともに図画工作の授業などの活動を行いました。
岩崎推進員がキルギスで感じた文化の違いや協力隊の活動について説明すると、驚いたりうなずいたりしながら熱心に耳を傾ける生徒さんたち。
「キルギスで一番大変だったことは?」「現地の人々と仲良くなるには?」「活動にやりがいを感じたのはどんな時?」などたくさんの質問が出ました。

生徒さんたちの感想

【画像】・キルギスでご飯を作る時、なぜ油を多く使うのかについて、(日本では一般的に油を多く使うのは不健康で『よくない』と思われがちだが、自国と違う他国の文化・習慣について)岩崎さんは否定から入るのは良くないと言っていました。相手の気持ちや物事の背景を知ることでその人や物の大切にしていることが見えてくるそうです。()内はJICA東北補足

・日本人には日本人の良さがあるし、他の国には他の国の良さや、習慣があるからその物事の意味や人の考え方を知って、自分の価値観(フィルター)で判断しないようにすることが大切。それは、国の中や自分たちが生活している中でも大切なことだと改めて実感することが出来たと思う。

・私は将来医療に関係する仕事に就きたいと考えているので岩崎さんの話を聞いて、世界中の病気やケガなどで悩んでいる人を助けてあげたいと思ったし、そのために勉強はもちろん、世界で起きている様々な問題にも目を向けていくことも大切なことだと考えることが出来ました。

・海外にはあまり興味はありませんでしたが、今回の話を聞いて前より興味が湧きました。今回学んだことを忘れずに自分の夢に向かって頑張っていきたいです。

・自分も20歳になったら青年海外協力隊に申し込んでみたい。もし受かったらたくさん外国の友達を作りたいです。

・私たちが震災の時に助けてもらったことを知り、私は自分も協力したいと思いました。

講師感想(東松島市地域復興推進員 岩崎)

私が青年海外協力隊を知って応募を志したのが高校2年生でしたので、当時と同じ年頃の生徒さんに自分が話をしていることに不思議な縁を感じました。
キルギスでの経験を聞いたみなさんが、それぞれ感じたり考えたりしてもらえたようで嬉しかったです。
現在私は東松島市復興推進員として活動しています。
今回の出前講座をきっかけとして、頑張っている生徒さんたちをいろいろな形で応援し続けたいと思いました。
つたない話でしたが、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

(注)JICA海外協力隊のシゴトについての詳細はこちら:https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/job_info/

(報告:東松島市地域復興推進員 京野)