2019年9月10日
青森県黒石市出身の村上 瑠希也(むらかみ るきや)さんは、アフリカのボツワナ共和国で柔道を指導する青年海外協力隊として、2018年7月から活動しています(ボツワナ柔道連盟で3代目の柔道隊員)。
ボツワナ代表選手への指導のほか、柔道に親しんでもらおうと小学生から社会人までの幅広い年代に柔道を教えています。
今年8月25日から東京で熱戦が繰り広げられた「世界柔道選手権」に、ボツワナ代表のガビン・モゴパ選手が出場し、村上隊員はボツワナ代表チームコーチとして帯同。「世界大会でコーチボックスに入ることができたのは夢のよう。自分を連れてきてくれた選手に感謝したい。」と語りました。今後は、課題だと感じた“技のレベルアップ”と“体力面の強化”に取り組むそうです。
世界柔道選手権終了後の9月3日から5日間、村上隊員の母校である青森県の弘前大学柔道部で、モゴパ選手の強化合宿が実施されました。柔道部員のみなさんと技の練習を行ったモゴパ選手は、特に基礎の練習をしっかりできたことが良かったと話しました。
また、「学生時代は柔道漬けの毎日だった」という村上隊員にとって弘前大学の柔道場は思い出の場所。青年海外協力隊員として、弘前大学の後輩とともにボツワナ代表選手と練習で汗を流したこと、また、恩師と再会できたことは、今後の活動においても大きな励みになると思います。弘前大学柔道部のみなさん、ありがとうございました。
世界柔道選手権出場と弘前大学での強化合宿を終え、引き続き東海大学で練習予定のモゴパ選手。東京オリンピックへの想いを聞くと、「東京オリンピックにかける思いはとても強いです。東京オリンピックでベストを尽くしたい。まずは出場権を獲得すること。」と力強く答えてくれました。
モゴパ選手にとって村上隊員は“つらい時に相談に乗ってくれ、心の支えになってくれる存在”だそうです。いよいよ来年に迫った東京オリンピック。
これまでの柔道隊員たちからの指導、そして村上隊員の熱血指導でモゴパ選手はじめボツワナ代表選手がその舞台に立ち、活躍することを期待しています!