2019年10月18日
2018年度 課題別研修 アフリカ稲作収穫後処理コース/POST HARVEST TRAINING COURSE FOR AFRICAN COUNTRIES” in 2018.(来日期間:2018年8月12日~2018年9月29日)参加したウガンダからの研修員Mr. Moes Tendoについて帰国後の活動報告が届きました。
※アフリカ稲作収穫後処理コース概要
コメの適切な収穫時期の選択や、生産ロスの削減、収穫後の流通過程での品質劣化を防ぐことなどに焦点を当て、アフリカ各国で農業指導に従事する行政官などを対象にした技術研修を、山形大学、地方自治体、企業、JAなどから協力を得て毎年実施しています。
~Tendo氏からのメッセージ~
私は技術者、そしてNational Crops Resources Research Institute (NaCRRI)研修課のメンバーとしてPromotion of Rice Development (PRiDe)プロジェクトに携わっています。
今回参加した研修は大変有益でプロジェクトでの私の業務にも役に立つ様々な技術を学ぶことができました。特に、日本のお米農家への訪問を通じて、お米の付加価値について大きな関心を持ちました。
ウガンダでも多くの農家が稲を栽培していますが、栽培知識や技術が乏しいことからコメの品質は低いです。実際、日本とウガンダの間で栽培状況に大きな違いがあります。私はウガンダに存在する材木や麻袋などを用いて、木製の脱穀農具といった農具を製作しています。持続性という観点からも、ウガンダの農家が現地にある素材を農具に活用することは重要だと信じています。
PRiDe IIはポップライス製造機を所有しており、村やNaCRRIで実施する研修の際に、研修生にポップライス製造を実演します。ウガンダは付加価値食品産業に大きなポテンシャルがあると信じているので、私はもっとお米の付加価値化について学びたいです。
今回、日本の農業技術を見るだけでなく、日本の文化に触れる機会があり、大変素晴らしい研修でした。帰国後、私はこの経験を他のプロジェクトスタッフやコミュニティメンバーにも共有しました。私は本当にJICAの支援に感謝します。ポストハーベストに関する知見をさらに習得する研修の機会があることを願っています。