【宮城県】草の根技術協力事業(ブラジル音楽リハビリ)の了承取り付け署名を行いました

2020年7月16日

ブラジルから届いた書類8部に丁寧にサインをしていきます。

 七夕の7月7日、デイサービス業のゆらリズム社(仙台市)に、ブラジルから英語とポルトガル語の書類が届きました。これらはJICA草の根技術協力事業※の準備として、日本とブラジルの関係機関が役割分担を確認する書類です。ゆらリズム社は独自に開発した音楽を活用した楽しい介護予防運動を、ブラジルサンパウロ市の高齢者に展開するため、インストラクターを育成し、地域の方々への実践モデルづくりをする3年間のプロジェクトを計画しています。
 これに先立つ6月17日、ブラジルの協力機関であるサンパウロ州立大学やJICAブラジル事務所による署名式が行われ、その後、書類が仙台まで無事、届けられました。

野崎社長と菊地プロジェクトマネージャーへのインタビュー

無事すべての書類、ページにサインして満面の笑みの野崎社長(左)と菊地プロマネ(右)

デイサービス利用者の方々と一緒に無事署名完了の動画メッセージをブラジルへ送りました。

 ゆらリズム社の野崎社長は「仙台市の小さな地元企業が、自社の音楽リハビリを通じて、地球の反対側にあるブラジルで協力活動をするのは、大変光栄。ぜひブラジルの高齢者に感謝されるような素晴らしいプロジェクトにしていきたい」と意気込みを語ってくれました。事業を取り仕切るプロジェクトマネージャーの役割を担う同社の菊地さんは「2014年からブラジルと音楽リハビリで協力してきたが、今日、ようやく無事署名が終わり、いよいよ草の根技術協力事業が始まるという気持ちで胸の鼓動が高鳴っている。署名はコロナウイルスの影響で別々になってしまったけれど、ブラジルの皆さんと心は一つです」とブラジル側のプロジェクトチームへの熱い想いを語ってくれました。
 
 サンパウロ市の高齢者の介護予防増進という目標に向け、JICA東北も本事業を引き続き支援してまいります。

 ※本草の根技術協力事業「サンパウロ市における音楽リハビリを活用した介護予防モデル構築」は、宮城県とゆらリズム社による提案、ブラジルサンパウロ大学やサンパウロ市の協力を受け、2020年10月から開始予定です。

(報告:市民参加協力課 辻)