【宮城県】宮城県丸森町がJICA理事長賞を受賞!~アフリカ・ザンビア共和国との農家交流を通じて地域活性化に貢献~

2020年12月4日

佐々木副町長より「今後も丸森の農業の特色を活かし、ザンビアとの協力を進めていきたい。ザンビア女子サッカーチームのオリンピック参加をとても喜んでいる」との話がありました。

JICAザンビア徳橋所長よりザンビアでのコロナ禍の最新情報や丸森プロジェクトのサイト訪問の報告がありました。

耕野振興会の石塚さんから、新しいザンビア協力事業について「小規模農家に寄り添いつつも、販売面にも力を入れたい」と意気込みが語られました。

表彰式では、賞状と記念品が小林所長から、ザンビア国旗が徳橋所長から丸森町に贈呈されました。(右から八島会長、佐々木副町長、小林東北センター所長、徳橋ザンビア所長)

 国際協力機構(JICA)では、毎年、国際協力事業を通じて開発途上国の人材育成や社会発展に多大な貢献をされた個人・団体に対し、その功績を讃え、JICA理事長賞として表彰しています。第16回を数える今年は、宮城県丸森町と耕野振興会が受賞しました。
 リモートでの授賞式は10月15日に実施し、11月30日、一時帰国中のJICAザンビア徳橋所長、仙台からJICA東北の小林所長が丸森町役場を訪問し、佐々木秀之丸森町副町長、八島勇雄耕野振興会会長をはじめとした関係者一同の出席を受け、表彰式を開催しました。

 丸森町と耕野振興会は、10年以上にわたりJICAの様々な制度を活用し、南部アフリカ・ザンビア共和国への協力を続けており、技術協力プロジェクトや草の根技術協力事業を通じて、現地での活動や丸森での研修を重ね、ザンビアの小規模農家の生産品種多様化や加工・保存技術の向上、さらには販売や栄養に関する知識の普及などに貢献してきました。また、海外協力隊が途上国に派遣される前に実施する農業研修を丸森で受け入れています。
特に、草の根技術協力では、対象地域の収入向上や栄養改善に大きく貢献され、子どもが学校に通えるようになった事例も確認されています。このようなザンビアとの協力が下地となり、丸森町は東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンに指定されています。

 今回の表彰は今までの実績によるものですが、2021年2月からは新しい草の根技術協力事業が開始される予定であり、今後も更なるザンビアとの国際交流、国際協力、そして丸森も元気になるという地域活性化が期待されています。

 JICA東北では、今後とも東北地域の方々と共に国際協力と地域の活性化を進めて参ります。

(報告:市民参加協力課 辻)