【オンライン】2020年度開発教育指導者研修を実施しました

2020年12月6日、オンラインで開発教育指導者研修を実施しました。

2020年12月24日

仙台市立中山小学校・浅野隆二郎先生による実践報告

SDGsキューブ、お送りします。JICA東北まで

 浅野先生は、2017年度の教師海外研修(フィリピン)参加者です。同年の実践授業は、フィリピン・パやタスのゴミ山を閉鎖するかしないか、子どもたちが住民リーダーの立場になって考えるというものでした。また、翌年には「去年はフィリピンに行って、授業実践をしていた。今年は何かないかな…」と思っていたタイミングでJICA地球ひろばの「開発教育指導者研修」に巡り合い、参加。その後「『食』はかせになろう」というテーマで、「給食」を通して世界の食べ物や現状に目を向け、自分には何が出来るかを考える授業を実施したことをお話いただきました。

 開発教育実践を継続するためのポイントは、ご自身が知りたい、子どもたちに伝えたい、一緒に成長したいという(開発教育への)モチベーション+周囲の理解と協力による広がり+学校は違っていても一緒に取り組む仲間の存在ということでした。同じ年の教師海外研修(フィリピン)に参加した先生の中には、その後青年海外協力隊に参加した先生もおられ、心強い仲間ができているようです。JICAも、開発教育を実践したいという先生方の力になれるよう、いつでも後ろで応援しております。実践上の悩みや「こんなツールがあったらいいのに…」というアイディアがありましたら、ぜひJICA東北にご連絡ください。

ワークショップ「持続可能な社会の創り手」を考える

【画像】 午後は、認定NPO法人IVYによるファシリテーションで、新学習指導要領前文にも記載されている「持続可能な社会の創り手」とは一体どういう人だと考えるのか、“創り手”を育むためにどのような教育をするのか、SDGs(持続可能な開発目標)ができた経緯はどのようなものだったか等を、小グループで話し合いました。どのグループでも出ていたのは『自分の行動が社会・世界とつながっていることを理解し、行動できる(ジブンゴト化)ようになる』『まずは子どもたちの世界の課題を多角的にとらえ論理的に考え、解決できる』ということでした。

 このような年・コロナ禍だからこそ、世界の課題・開発教育について参加者の皆さまとともに考えたいと思い開催した研修でした。オンラインでも皆さまとじっくり「開発教育で何を目指すか(なぜやっているか)」ということを様々な視点から確認することができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(JICA東北 市民参加協力課)