【民間連携事業】オンラインセミナー「山形県・岩手県発、マレーシアへ!海外とつながる企業の挑戦」を開催しました

2022年2月21日

2月16日(水)、JICA東北は、協力隊を支援するやまがた地球家族の会、一般社団法人協力隊を育てる会と連携し、民間企業や支援機関等の方56名の参加を得て、標記のセミナーをオンラインで開催しました。

セミナー冒頭、協力隊を支援するやまがた地球家族の会 酒井会長より、山形県は特に中学生や高校生によるSDGsや環境問題への関心が高く、国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2021においても大変優秀な成績をおさめていることを紹介したうえで、本セミナーでもSDGsに向けた取り組みに関心のある民間企業・支援機関等の皆様の活発な意見交換を期待し、また今後もSDGsの実現を目指していきたい旨、挨拶がありました。

続いて、JICA東北から、JICAが海外展開支援に取り組む背景や、2022年度に制度改編を予定するJICA中小企業・SDGsビジネス支援事業の従来制度の概要、国際キャリア総合サイトPARTNER等について説明しました(各事業の詳細は、「関連ファイル」参照)。

株式会社メタジェンによる事例紹介

株式会社アサヒテクノによる事例紹介

JICAマレーシア事務所による現地ニーズ紹介

次に、東北域内企業2社より、マレーシアにおける当該事業の事例紹介を行いました。
事業を開始する株式会社メタジェン(山形県鶴岡市)の野間口氏より、なぜ海外展開に挑戦するのか、なぜマレーシアなのか、そしてコロナ禍における調査の工夫等について説明がなされました。
既に調査を終えた株式会社アサヒテクノ(岩手県北上市)の髙橋社長及び外部人材として参画した山口大学の兵藤名誉教授より、海外展開の必要性や対象国・地域の選定理由と課題、案件化調査の内容や成果、そして当該事業のメリット・デメリット等について発表がなされました。

さらに、JICAマレーシア事務所の村田企画調査員から、マレーシアの投資環境や開発課題・ニーズ、求められる製品・技術について紹介しました。開発課題・ニーズの一例として、食と栄養分野では栄養不良の二重負荷の現状があり、栄養バランスの取れた安心・安全な食事に対するニーズが高いこと等の説明を行いました。

質疑応答・ディスカッションでは、現地パートナーの探し方や、現地の医学・看護の教育・技術レベル、防災対策(特に水害対策)等についての質問が寄せられ、事例紹介企業やJICAマレーシア事務所から情報・アドバイス提供が積極的に行われました。

JICA東北は、今後も関係支援機関等との連携や、セミナー、個別相談を通じて、東北地域の民間企業の海外展開を支援して参ります。

【本件に関するお問合せ先】
 JICA東北 市民参加協力課
 E-mail: thicjpp@jica.go.jp
 TEL: 022-223-4772 FAX: 022-227-3090