【岩手県】釜石市で活動中のJICA海外協力隊グローカルプログラム生による中間報告会

2022年3月16日

 2022年1月10日(月)より、岩手県釜石市においてJICA海外協力隊グローカルプログラム(※)に参加しているJICA海外協力隊候補生が、2月15日(火)に中間報告会を行いました。

釜石市で活動中の川松 秀夫さん 

【画像】 JICA海外協力隊員として南アフリカに派遣予定の川松 秀夫さん(理科教育隊員)は、「鉄と魚とラグビーのまち」として有名な釜石市にて、JICA海外協力隊グローカルプログラム(以下、GP)に参加しています。「外国人を含め誰もが住みやすいまちづくり」を活動の目的として、GP開始から現在までは、様々な団体や地域の人々と会い、地域や住民の現状理解に努めています。また、同市に配属されている教育魅力化コーディネーターの協力を得て、釜石高校における放課後プロジェクトに参加するなど、精力的に活動しています。残りのGP期間では、外国人と地域住民の交流がより促進されることを目指し、日本語教室や異文化交流の機会を積極的に作っていこうとしています。
 川松さんは、「団体や地域の人々とスピード感をもって関係性を構築していくことの難しさを痛感している。また、コロナウイルス感染拡大により、当初予定していた活動が出来なくなるなど、活動の環境は厳しい状態にあるが、南アフリカに派遣されてからも、思い通りにいかず柔軟かつ迅速な対応が求められることは多々あるはず。今そういった経験を積めているのは非常にありがたい」と、困難に直面しつつも前向きに活動しようとしている様子が伺えました。
また、「私がいなくなった後も、より住みやすい街づくりを目指した持続的な活動が行われる仕組みを作れればと思っている」と、抱負を語ってくれました。

※「JICA海外協力隊グローカルプログラム」
 帰国後も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思を有するJICA海外協力隊が、地域の方々とともに、自治体等が実施する地方活性化や地方創生の取り組みを学び、海外での活動に活かしてもらうことを目的としています。訓練所での派遣前訓練開始前の期間(3か月間程度)に同プログラムに参加し、日本国内の地域活性化の取組みを知る事で、開発途上国での協力活動においても有益な実務経験や知見を得ることが期待されます。