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【山形県】多文化理解講座「世界をのぞけば…『西アフリカからの留学生が感じた山形 How was your time in Yamagata?』」を開催しました。

2022年3月30日

 3月12日(土)山形県国際交流センター研修室にて、山形大学農学部(鶴岡市)に在籍しているJICA留学生5名を講師に迎え、多文化理解講座「世界をのぞけば…(※)『西アフリカからの留学生が感じた山形 How was your time in Yamagata?』」と題した文化交流イベントを、山形県国際交流協会とともに開催しました。イベントの冒頭部分では、留学生からそれぞれ自己紹介をしてもらいました。さらに、3月で修士課程を修了する留学生のお二人には自身の山形大学農学部での研究テーマについても触れながらお話しいただきました。一般参加者の方からは、「地元山形でこのように留学生を受け入れて、途上国の開発に繋がる研究をしているのは知らなかった」と感想を頂きました。

西アフリカの文化紹介

食文化の紹介

 イベントの前半部分では、修了を迎える二人の留学生に出身国であるブルキナファソとセネガルの文化紹介をして頂きました。お二人とも母国の伝統的な衣装を身にまとい、国の場所や国旗の意味に始まり、人口や面積など国の概要について、写真を使いながら紹介くださいました。
セネガルの文化紹介では、日本の相撲と似たようなルールで行われる現地の伝統的なレスリングを紹介して頂きました。また、ブルキナファソの文化紹介では、“スンバラ”と呼ばれる納豆のような食べ物を紹介して頂きました。日本と似た文化が西アフリカにもあることに、会場の参加者たちも驚いていました。

留学生によるトークセッション

トークセッションの様子

 イベントの後半部分では、山形県国際交流センターの国際交流員(CIR:Coordinator for International Relations) シアンさんに協力頂き、留学生5名に質問を投げかけながらお話しするトークセッションを行いました。「山形県の第一印象を教えてください」という質問に対しては、「山」や「雪」と答えて、会場の笑いを誘っていました。特に印象的だったのは「なぜ留学先として日本を選んだのか?」という質問に対して、「日本は農業分野で先進的な国だから」「大学の施設が整っていそうだから」「JICAが信頼できるから」と回答したことです。日本という国が海外の人たちにどのようにみられているのか、またJICAが地道に行ってきた国際協力や信頼関係構築の賜物についても知ってもらうきっかけとなりました。JICAの事を全く知らなかったという一般参加者からは「JICAは凄いことをされてきたのですね」とお言葉をかけて頂きました。

留学生が感じる山形の良さは?   

新たな門出を祝って

 最後に「山形の良さ」について尋ねました。留学生が挙げたのは「人々の親切さとあたたかさ」「きまりを守るところ(例えば、時間を守る、信号を守るなど)」でした。日本人にとってはお馴染みのことかもしれませんが、海外出身の彼らから見た山形は少し異なった世界に見えたようです。他にも「温泉」や「大雪(スキーが楽しかった)」との回答もあり、山形を満喫している姿が目に浮かびました。修士課程を修了する留学生2名は、これから母国に戻り山形で研究したことを活かして、現地の課題解決に取り組んでいく予定です。西アフリカ成長の鍵となるお二人の新たな門出を祝う、とても良い文化交流イベントになりました!
(報告:JICA山形デスク 小野)

※多文化理解講座「世界をのぞけば…」は、山形県国際交流協会とJICA東北主催の異文化理解講座です。山形県内で活躍する外国出身の方や世界各国で様々な活動に取り組む方を講師に迎え、外国の文化や習慣等について学ぶイベントです。