コソボ国「国営放送局による機材管理技術の向上を目指して」

コソボ国営放送局(Radio Television of Kosovo:RTK)より8名の研修員が来日し、日本の機材管理技術等について学びました。

コソボから研修員8名が来日

【画像】 コソボ唯一の公共放送局であるRTKは、コソボで最大の人口カバレージを有し、少数民族のためのチャンネルを有しています。JICAは、NHKインターナショナルの協力の下、「コソボ国営放送局能力向上プロジェクト」を展開しており、偏った情報は民族融和を阻害するものであるという理解のもと、正確・中立・公正な情報を提供するための番組を制作し、安定した放送を保証する機材運用システムを確立するための取組みをサポートしています。 
正確・中立・公正かつ質の高い番組制作には、機材管理技術が必要不可欠な知識であることから、コソボからの研修員8名が、2017年5月に来日し、機材管理にかかる日本の放送局の知見を学びました。

日本の機材管理技術について学ぶ

【画像】 研修員は、研修期間中、NHK本社にてスタジオや中継車を見学し、NHKインターナショナル、NHKメディアテクノロジー、NHKアイテック、放送衛星システム(B-SAT)の各講師陣より、「4K,8Kの技術」「B-SATとUHDTVシステム」などについての講義を受けました。
また、東京タワー及び東京スカイツリーを視察し、テレビ電波の中継機能等についても学びました。

【画像】 研修最終日には、JICA専門家と研修員とで、研修の振り返りとプロジェクトの今後に向けての意見交換を行い、研修を終えました。

コソボ国「国営放送局」発展に向けて

【画像】 約10日間の短い期間の研修でしたが、研修最終日に研修員ひとりひとりが見せた清々しい表情から、短くとも充実した研修であったことが確認できました。
各研修員が、帰国後、国営放送局において機材管理業務に携わっていく中で、今回の研修において学んだ見識が活かされ、コソボ国営放送局のでの質の高い番組制作に資することを願います。




産業開発・公共政策課 川津 詩乃