日本の5Sがアフリカの病院を変える! 〜アフリカ8カ国16名の研修員が来日〜【研修員受入事業】

2009年9月2日

国際協力機構 (JICA) (理事長:緒方 貞子) は、9月8日より「5S−TQMによる保健医療サービスの質向上」というアフリカ諸国向けの研修を本邦で実施します。これは、日本の産業界で発展した品質管理手法である「5S (整理・整頓・清掃・清潔・躾)」、「CQI (Continuous Quality Improvement/カイゼン)」、「TQM (Total Quality Management/統合的品質管理)」の理念や手法・ノウハウの移転を図る研修となります。

アフリカでは、慢性的に人材や資機材、資金などが不足している中、保健医療サービス向上のために、日々いかに病院の業務環境改善に取り組むかが大きな課題となっています。この状況を踏まえ、本研修では、上記日本の品質管理手法を用いて各国の保健省の政策立案者と病院の管理者に対し研修を行い、5Sの基礎理念から一歩進んだ、保健医療サービスの質の向上へとつなげるための戦略策定とその普及を目指します。

2006年3月に実施した「アジア・アフリカ知識共創プログラム〜きれいな病院〜」の関係者でもある研修員らは、今回、先の研修で学んだ「業務環境改善(*)」よりさらにステップアップした「カイゼン」及び「TQM」を学びます。

研修員らは、JICAの東京国際センター(JICA東京)で「CQI (カイゼン)」に関する講義を受けた後、9月11日から福岡県飯塚市に滞在し、日本の中でもTQM (統合的品質管理) の実践病院として知られる飯塚病院を訪問します。今回は当病院主催のTQM大会も見学することになっており、実際、病院の各部署のTQMに向けた改善活動や取り組みを目の当たりにすることで、彼らの帰国後の活動の大きなヒントとなることが期待されています。

 なお、本研修と連携する形でJICAは、以下の保健分野の支援をアフリカ各国で実施しており、今後も同分野の協力に努めていきます。
 ・エリトリア「保健医療サービス向上のための医療機材維持管理システム強化プロジェクト」
 ・ナイジェリア「ラゴス州母子保健強化プロジェクト」 
 ・タンザニア 「保健人材開発強化」専門家派遣
 ・セネガル「タンバクンダ州保健行政能力強化」専門家派遣  
 ・ウガンダやタンザニアへの青年海外協力隊派遣

●研修対象国:
ケニア、ウガンダ、タンザニア、マラウイ、ナイジェリア、セネガル、マダガスカル、エリトリア (各国2名)
●研修期間:
2009年9月8日(火)〜9月18日(金)  (うち、9月11日〜17日の間、飯塚市に滞在)
●主な研修予定:
・9月12日(土) @飯塚病院/福岡     TQM大会見学
・9月13日(日) @飯塚病院/福岡     課題解決のためのワークショップ
・9月14日(月) @飯塚病院/福岡     医療安全に関する講義、病院視察
・9月15日(火) @JICA九州         5S-TQMの政策化、他病院への普及戦略
・9月17日(木) @JICA九州        アクションプラン発表会、研修総括、閉講式