中小企業海外展開支援事業〜案件化調査〜でモロッコ国職員が群馬県高崎市の企業を訪問!【民間連携】

2015年6月15日

モロッコ国国立水産加工センターの所長と職員が、高崎市の株式会社MARS Companyを訪問し、同社の技術視察を行いました。

モロッコ国でのODA案件化を狙う!

高度冷蔵装置(KuraBan)の説明を受けるモロッコの職員

群馬県高崎市の(株)MARS Companyは、先進的な技術で高度冷蔵装置(KuraBan)や人工海水氷の製氷機(sea snow)を製造しております。この先端技術を活用することで、食品の鮮度を保つ事が可能であるため、メディアからも非常に注目されている企業です。これらの技術をモロッコ国で導入、ODA案件化することを目指し、2014年よりJICA中小企業海外展開支援事業の案件化調査を実施しており、これまでに2度現地調査を行ってきました。今回は、実際の製品や導入事例を視察することで、同製品を活用したコールドチェーンに対する有効性の理解を深めてもらうため、モロッコ現地職員を群馬県の本社に招待しました。

MARS Companyの最先端技術

実証実験に向けて、活発な意見交換がされていました。

株)MARS Companyの松井社長と井筒常務は、凍らせずに-1℃で鮮度を保つ人工海水氷(sea snow)と、電場を利用しコンテナ内の温度を均等に保つことで鮮度を保つ高度冷蔵装置(KuraBan)の仕組みや技術の高さを説明し、モロッコでの実用の有益性を伝えました。Kurabanやsea snowの性能の高さは日本国内でも評価されており、沖縄県石垣島から東京都築地まで6日間かかる陸路輸送でも鮮度をほとんど落とさずに運べるこの技術は、日本の流通コストや流通販路の拡大に貢献すると大きな期待が寄せられています。

モロッコ国ニーズとのマッチング

MARS Companyの技術力の高さに非常に興味を持っていました。

モロッコ国職員も、(株)MARS Companyの技術に大変興味を示しており、熱心に説明を聞いていました。現在モロッコの魚介類は、主にヨーロッパへ生で輸出されておりますが、高い価格で取引される牡蠣の鮮度をどう保つかが課題になっております。また、空路輸送がほとんどで輸送コストが高いため、鮮度を保ったまま陸路輸送することが実現すれば、輸送コストの削減、またアフリカ中央部にもマーケットを広げることが可能になると、真剣にモロッコの農水産業への技術導入のための意見交換を行っていました。群馬の地元企業の先端技術が、モロッコで歓迎される日を楽しみにしたいですね。

国際協力推進員 西 梨月