「歯科治療でつながる日本とトンガ 〜集大成の巻〜(南太平洋医療隊)」【海外ボランティア派遣】

2016年7月27日

2013年8月から実施中のJICA草の根技術協力事業「トンガ王国における口腔保健のアプローチから生活習慣を改善するプロジェクト」の終了時評価調査のため、7月10日から17日までトンガに出張しました。

マリマリプログラムとラジオ体操

歯磨き指導

ラジオ体操の指導

3年間に亘り続いてきた本事業も、7月末をもって終了となります。

今回は、事業期間中の最後の活動に同行し、事業の成果を確認してきました。

本事業の代名詞ともいえるマリマリプログラム(マリマリ=笑顔)は、トンガの中心トンガタプ本島だけでなく、エウア島、ババウ島、ハーパイ諸島といった離島地域でも定着が見られます。マリマリプログラムでは従来の歯磨き・歯周病予防中心の小学校での巡回指導の他、昨年度からラジオ体操(英語版)の指導を加えています。幼少期から体を動かすことを習慣づけることにより、大人になってもめりはりのある生活習慣を心がけられるようになることがラジオ体操導入の目的です。巡回指導では、子供たちの笑顔があふれていました。

スケーリング(歯石除去)の技術移転

スケーリング(歯石除去)を行う歯科スタッフ

本事業の開始前と比べ、抜歯治療の割合が大きく減少しました。この理由は、実施団体とカウンターパートであるトンガ保健省および国立バイオラ病院歯科室が、トンガの人々に対して歯周病や虫歯を「予防」するための歯科受診を粘り強く呼びかけてきたことに他なりません。受診に来た患者の多くに、スケーリング(歯石除去)が施されるようになりましたが、このスケーリングもまた、南太平洋医療隊から現地の歯科スタッフへ移転された技術のひとつです。また、印象的な歯科スタッフからのコメントとして「患者への接し方を指導してくれたことにより、以前よりも診察・処置がしやすくなった」というものがありました。本事業を通じて、歯科治療の技術のみでなく、医療従事者としての心構えも移転されている様子がうかがえました。

JICA東京 市民参加協力第二課 服部