秩父地方から広がる、グローバル人材育成の輪【開発教育支援事業】

2016年8月16日

フィリピンから秩父へ、秩父から世界へ

セブ州出身のパメラさん
好きな食べ物は唐揚げと、秩父名物みそポテト

埼玉県秩父市のとある中小企業で、フィリピン人女性が活躍しています。
彼女の名前はベルトラン パメラ イゴットさん。2016年の5月に来日、株式会社二ノ宮製作所で勤務しています。
彼女が二ノ宮製作所で働くようになったきっかけは、埼玉県国際課が実施しているJICA草の根技術協力事業の「埼玉・セブものづくり人材育成事業」でした。
セブ州にあるサン・カルロス大学に在籍していた彼女は同事業の学生対象の講義を受講しました。もともと日本好きだった彼女は、日本や埼玉の文化、企業、ものづくり精神を学ぶ中で益々日本への興味を強くしていきました。
この講義の講師の一員でもあったのが、二ノ宮製作所でした。日本の企業で働くことを目標としていた彼女は、持ち前の元気さや負けん気の強さをアピールし、縁有って同社にて採用を受けたのです。

パメラさんと、二ノ宮社長
二ノ宮氏はパメラさんの憧れの的

入社後しばらくは社内の各部署を回り研修を受けていました。
そしてこの7月からは工場の生産マネジメント部門で、生産ラインの「ムダ」を省くための業務に従事しています。
パメラさんは二ノ宮製作所での仕事について、「色んな仕事を覚えさせてもらって本当に楽しいです。社長はいつもかっこ良くて、楽しくて、同じ女性として憧れます。」と話していました。
自身の将来についても「エンジニアとして技術を身に付け、二ノ宮製作所のためにがんばりたいです。将来はフィリピンでビジネスも立ち上げたいです。私は二ノ宮社長が好きなので、彼女のようになりたいです。」と、終始笑顔で質問に答えてくれました。
彼女の言葉の節々からは日本での仕事や生活の楽しさ、二ノ宮社長を始めとする同社の方々の人柄が伝わってきました。

二ノ宮製作所
水玉模様の外観は社長のアイデア

埼玉県とJICAの事業がきっかけで始まった縁が、フィリピンと埼玉の繋がりをより強くしていました。セブ州のものづくり人材育成をサポートし、同州や埼玉県の製造業を盛り立てることを目指している事業が、埼玉の秩父で開花した事例です。

フィリピンから秩父へやって来たグローバル人材が秩父の発展に貢献し、海外進出を目指している二ノ宮製作所にとっても、このような人材を自社で育て、現地での進出に弾みを付ける。そうしたグローバル人材育成の輪を、今回のインタビューで感じ取る事が出来ました。




JICA埼玉デスク 廣瀬