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【草の根技術協力事業 地域活性化特別枠】ラオス「水道公社における浄水場運転・維持管理能力向上支援事業」の本邦研修を実施【草の根技術協力】

2016年11月28日

ラオス研修員、埼玉県の浄水技術に学ぶ

東南アジアの国、ラオスから水道公社の職員3名が研修員として来日しました。
研修員たちは11月14日から11月25日までの約2週間、埼玉県内の浄水場や民間企業などで研修を受けます。
本事業では、浄水場への現場レベルの技術支援を行い、運転・維持管理能力を向上させることで、ラオスの国家目標である安全で安定的な給水を目指しています。

一部、研修に同行した際の様子をお届けします。

比企郡 吉見浄水場

埼玉県比企郡にある吉見浄水場は、5番目の県営浄水場として荒川右岸に初めて建設され、県西部地域の給水拠点として安全で安心な水道水を供給しています。
また、水質事故や大災害時には県西部地域への給水地点としての役割も持ちます。

本邦研修に参加した研修員たちが所属するビエンチャン、ルアンパバン、カムアンの各地域の浄水場では、日常的な水質検査の不十分、勘に基づいた凝集剤の注入、データが施設管理に活用されないなどの問題が指摘されています。
研修員たちには日本の技術やノウハウを学び、ラオスが国家目標として掲げる「安全で安心な水供給」を実現することが期待されています。

吉見浄水場のノウハウ

屋上にて浄水施設を見渡す研修員たち。

各施設の役割や、浄水場の管轄エリアなどの説明を受けています。

管制室では24時間体制で給水量、水質を管理しています。

雨水をため込む貯水池。大雨の際はここに雨水が蓄えられます。

浄水工程で排出された泥(緑色の袋)はセメントなどに再利用されます。

取水施設を伝って来た原水がこの着水井に集まって来ます。

吉見浄水場を訪れた研修員たちは、職員から施設概要を聞き、さっそく場内の視察へ向かいました。

屋上からは吉見浄水場が見渡せます。研修員たちは各施設の役割や同浄水場の給水エリアなどについて、積極的な質問をしていました。


吉見浄水場では県内の10市町の上水道をカバーしています。

施設規模や、諸々の管理や運営ノウハウもその規模に基づき数値が取られ、データが蓄積されていきます。細かく、厳しい管理体制があるからこそ日本では蛇口をひねるだけで安全で安心な水道水を利用できるのですね。


ラオスの人々が同様に安全で安心な水にアクセスできる環境を整えるために、研修員たちは設備の一つ一つについて質問を重ね、吸収できるものは全て持ち帰るという思いが伝わって来ました。

研修員たちは日本での濃密な日程に疲れた素振りも見せず、研修に懸命に取り組んでいました。吉見浄水場を始め、埼玉県の技術やノウハウをラオスに持ち帰り、ラオス流にそれらを昇華していただく事を期待しています。

本邦研修報告会、修了証書授与

報告会を終え、修了証書を授与しました。

研修報告会が日程最終日に行われました。
同プロジェクトでは初めての研修員受入となり、今年度には専門家派遣を2回実施されます。研修員たちは、自分たちの国の浄水場運転・維持管理能力向上のために積極的に研修に挑み、埼玉県で学んだことをラオスの浄水場に生かしたいとの報告がありました。
是非、ラオスに安全で安心な水を届けてください。


JICA埼玉デスク 廣瀬