埼玉県版の「アクティブラーニング」をフィリピンへ

埼玉県教育局が実施するJICA草の根技術協力事業の一環で、フィリピンの教育行政官や教諭たちが来日し、埼玉版のアクティブラーニングを学びました。

2017年6月8日

拡がっていく埼玉県のアクティブラーニング

体験型ワークショップを通してジグソー法を学ぶ研修員

5月22日(月)から30日(火)まで、埼玉県教育局によるJICA草の根技術協力事業、「埼玉版アクティブラーニング型授業による授業改善のための教員研修支援」の第1回埼玉研修が埼玉県立総合教育センターなどで実施されました。

本研修にはフィリピンの教育省やセブ市教育委員会などから教育行政官、校長、教諭ら18名が参加し、埼玉県版アクティブラーニングについて学びを深めました。
講師としてCoref(東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構)から白水 始教授らが参加し、埼玉県教育局と同機構が推進するアクティブラーニングの手法「ジグソー法」を講座や体験型ワークショップを通して伝えました。

和光国際高校にてジグソー法を活用した英語の授業を視察しました。

研修員たちは滞在中にこのジグソー法の理論と実践方法を学び、フィリピンの教育現場で実践することを目的としているため、講義中は常に活発な意見交換や質疑応答がなされ、フィリピンの教育の質を高めたいという気持ちがひしひしと伝わって来ました。

研修では県内小学校や高校など、実際の教育現場でジグソー法がどの様に実践されているかを視察し、研修員たちはより具体的なイメージとしてそれぞれの学びに落とし込んでいました。

ジグソー法とは?

県の教諭(左)と授業案について相談する研修員(中2名)

日本においても学校での従来の教え方は、教諭から生徒へ知識が伝えられるものでした。しかしこのジグソー法では教諭の出番は少なく、生徒同士の教え合い、助け合いにより成り立ちます。つまりはコミュニケーション能力、問題発見能力、情報活用能力を身に付けることで、様々な課題に対応できる力を身に付けることを目指しています。

埼玉の経験をフィリピンへ

閉講式で謝辞を述べるDr. Juliet Abiol

約1週間に渡る研修を通して埼玉県のアクティブラーニング、そしてジグソー法を学んだ研修員たちは口々に、「新しい事に挑戦出来て、とても学びが多い研修でした。フィリピンに戻ったら早速実践したいし、周りの先生達や地域に拡げて行きたい。全土での導入には課題も多いが、少しずつ前進して行きたいです。」と感想を述べていました。

最終日に行われた閉講式にてJuliet Abiol教育省第7地域事務所長からは、
「本研修の機会を頂いた埼玉県、CorefそしてJICAの皆さまに感謝申し上げます。私たちにとって新しい挑戦ですが、教師の質を高め、そしてフィリピン全土へ伝播していくために、まるで植物を育てるように取り組んでいきたいと思います。
これからフィリピンでもより多くの手法が導入され、そして教育の質が高まっていくでしょう。その時に豊穣な土を耕し、そこに種を蒔いて育てる。それが私たちの責任だと思います。素晴らしい研修をありがとうございました。」
と謝辞が述べられました。

最後に記念写真が撮影され、和やかに本事業の第1回埼玉研修が締めくくられました。

閉講式後の集合写真

開催日:2017年5月22日−30日
タイトル:埼玉版アクティブラーニング型授業による授業改善のための教員研修支援
参加国:フィリピン
人数:18名
視察地:埼玉県立総合教育センター、熊谷市立江面第二小学校、埼玉県立和光国際高校など


報告者(JICA埼玉デスク 廣瀬)