2017年度 教師海外研修の成果を教室へ!

SDGsを軸に展開した2017年度JICA東京・駒ヶ根主催教師海外研修。8月にザンビア・ベトナムで海外研修を行った先生方が、各地の教室で研修成果を活かした授業を展開!

2017年11月20日

八王子市立上壱分方小学校

【画像】6年2組では、「教室に落ちていた一本の折れた鉛筆」はSDGsの17の課題のどれにつながるかを、子供たちと担任の栢之間倫太郎先生が話し合っています。

【画像】「鉛筆は森の木を切って作るんだから目標13の気候変動に関係あるよ」、「この鉛筆は女の子っぽい柄だから、これをもらった男の子がこんなの使えないって折ったのかもしれない、目標5のジェンダーの平等に関係あるかも」子供たちは自由な発想でどんどん課題をつなげていきます。
教室の後ろにはSDGsのポスター。「僕たちトイレに行ったら手を洗ってるよ、目標3健康はクリア」、「給食残さないよ、目標2飢餓をなくすことに役立ってる」と、自分たちの身近な行動もSDGsのメガネで見てみるとなんだか新鮮。これから子供たちはそれぞれ一つの課題を選んで調べ学習をし、1月には発表会を予定しています。

杉並区立阿佐ヶ谷中学校

【画像】本間水月先生が教える2年社会科の単元「日本のさまざまな地域〜身近な地域の調査〜」では、夏休みの課題として、地域の気になる事象の写真を各自が撮影、背景を調べてSDGsの課題に結びつけました。A組の岡田理沙さんは、「伐採のおしらせ」と張り紙をされた街路樹から、杉並区の緑化計画と緑地の保守管理について調査、SDGs目標15「陸のいのちをまもること」につながると考えました。

【画像】9月、本間先生はザンビア研修で撮影した気になる事象の写真を提示。それぞれの背景、SDGsとのかかわりを考察したうえで、日本とザンビアの共通点を考えました。「ザンビアでは炭を燃料にしていると聞いたけど、炭やかまどの普及など燃料の木を少なくする努力は、陸の命を守ることだよね」「ザンビアの銅の採掘地が汚染されたら、日本は銅を輸入できなくなる。日本もザンビアも輸出入がうまくいかなくなったら共倒れする。」など、貴重な気づきの声が聞かれました。今後は「Leave No One Behind」をテーマに、レポート作成や弁論大会などにつなげ、一貫した学習を続ける予定です。

東京都立練馬高等学校

【画像】陣野俊彦先生の高校2学年英語の教室。「Lesson8 Paper Buildings」の単元では、建築家 坂茂氏の紙管を建築材とした被災地のボランティア活動が紹介されていますが、陣野先生はザンビアで視察した北海道大学とザンビア大学の感染症研究プロジェクトの話とつなげ、「国際協力ってなんだろう」という問いに迫ります。生徒たちから出た答えは、「Not one way」「Working together」。

大田区立馬込第三小学校

【画像】調理実習室では、ザンビアの主食、シマを作成中。6年生家庭科担当の堀江理砂先生と、ゲストティーチャーとして協力してくれたJICA研修員Linda Mususuさんと一緒に本場の味を再現しました。Lindaさんは「ザンビアでは、お鍋にこびりついたシマは翌朝のおかゆにするのよ、神様に与えられた食べ物は無駄にはしないの」。

子供たちはこの後、日本とザンビアの食の比較をし、食べものがどのようにして自分たちの所に届くのか、その過程でどれだけのロスが出てしまうのか、食料廃棄の問題(SDGs目標12つくる責任、つかう責任)について、また、世界の飢餓・貧栄養が自分の生活とつながっていることを考え(SDGs目標2飢餓をゼロに)、自分のできる国際協力を探っていきます。





教師海外研修を通じ、先生たちが本気で学び、考えてきた世界の課題と自分たちの暮らしのつながり。子供たちの胸にしっかりと受け止められているようです。

報告者: 市民参加協力第一課 古賀聡子