渋谷区立松濤中学校 差別や偏見について考える授業実践!

「授業で使える10分映像集」を活用し、イスラム教、イスラム文化を正しく理解し異なる文化を持つ人々との交流をとおして共存する意識を育む

2017年12月4日

渋谷区立松濤中学校の石井誠教諭は、JICAの作成した「授業で使える10分映像集」を活用し、イスラム教、イスラム文化を正しく理解し異なる文化を持つ人々との交流をとおして共存する意識を育む英語の授業を実践しました。

石井教諭は、2016年度に教師海外研修(タイ王国コース)に参加し、さらに今年度は、「開発教育指導者研修」において、国際理解教育/開発教育の見識を深めてきました。今回の授業実践は、その成果発表の場とも言えるものです。

授業風景(キング牧師)

キング牧師の名演説 “I Have a Dream”を扱い、アメリカ合衆国の公民権運動について学習する単元の最後の時間にイスラム教徒に対する差別と偏見について学び、身の回りで生活する異なる文化を持つ人々を積極的に理解することで、多文化共生社会の大切さを生徒たちに訴えかけました。

JICA映像教材視聴

授業の最初にロヒンギャ問題についてのニュース映像を生徒に見せて、今この瞬間にも宗教による偏見、差別、そして排斥に苦しんでいる人々がいることに気づかせていました。その後、JICAの作成した映像教材「ムスリム」を視聴し、イスラムの概要や日本に住むイスラム教徒の少数派であるがゆえに周りの人々に理解されない苦悩について学びました。

イスラム女性

その後、「もしクラスにイスラム教の友達がいたら」という想定で、生徒同士が意見交換をしました。「イスラム教徒の友達が朝の教室で静かにしていたら、給食の時間にお弁当を持ってきたら、お昼休みにひとりで教室にいたら」といったシチュエーションでどのような声かけができるかを生徒たちは真剣に話し合っていました。

石井教諭は、授業のすべてを英語を使用していました。中学3年生が理解できるわかりやすい自然な英語でスムーズに授業を展開し、生徒も英語を聞くこと、話すことに慣れている様子でした。

英語によるコミュニケーションを行うことのできる能力の育成を目指す今の英語教育において、英語の授業としても理想的なものであると感じました。





市民参加協力第一課 鈴木啓修