埼玉県川口市立戸塚東小学校 学校に行けないこどもたちの生活を考える授業実践!

「JICA映像資料・教材」を活用した授業実践

2018年1月5日

【画像】埼玉県川口市立戸塚東小学校の佐俣絵美教諭は、2016年度教師海外研修(モンゴルコース)に参加後実践を重ね、今年度は「開発教育指導者研修」において、国際理解教育/開発教育の見識を深めてきました。今回は、総合的な学習 世界のみんなと「共に生きる」の単元で、西アフリカ地域に焦点をあて、こどもたちの生活を考えました。

【画像】「西アフリカの地域にはどんな国がある?」佐俣先生の問いに、4年3組の子供たちは一斉に「ナイジェリア~!」と答えます。それもそのはず、このクラスにはナイジェリア国籍のお友達が在籍しているのです。「そうだよね、でも、同じ西アフリカ地域でも、様子の違うところもあるよ」と、色々な国の写真を見て、気が付くことを話し合いました。「頭に荷物を載せて運んでる~!」「道端で野菜を売ってる!」「家の屋根が草でできてる」子供たちは次々に発見します。

「じゃあ、そんな西アフリカ地域にすむ、アイシャちゃんの一日を見てみよう」JICAの広報誌「mundi」を利用して、妹や弟の世話や水汲みをしながら学校に通う子供たちの生活を追います。西アフリカでは降水量が少ない地域が多く水がとても貴重だということ、その水汲みが子供の役割であることが多いというスライドを見た後、希望する児童が、保健体育科で使用する体重3Kgの赤ちゃん人形をおんぶ紐で背負い、水が入ったバケツを持って教室を一周しました。「こんな風にして歩いて往復一時間も水を運ぶのすごく疲れる。そのあと学校に行くなんて無理~。」

そして、ニジェールでは、小学校に通えている子供が全体の54%しかいないこと、世界では6700万人もの学校にいけないこどもたちがいることをJICA作成「学校に行けない世界のこどもたち」「国際理解教育実践資料集」を利用したスライドで紹介、学校に行けないとどんなことで困るのかグループで考えました。「文字が読めないし、書けないからみんなに馬鹿にされる」「大人になっても自分の子供に教えてあげられない」
最後の問いかけは、「世界のみんなと共に生きるってどんなこと?あなたに何ができる?」子供たちの答えは「世界のことを調べる」「自分が頑張って勉強して教えてあげる」「一年生の時、自己紹介をしたら仲良くなれたから、世界の人とコミュニケーションする」。ひとりひとり一生懸命考えた、素敵な答えでした。

2年続けて佐俣教諭をJICA研修に送り出してくださった藤川英子校長先生からは、「JICAの研修は、本人の大きな財産になるとともに校内で還元もしてもらい、子供たちの見方や考え方に大いに深まりがみられた。学校としては意欲のある教員の研修機会に対して間口を広くし、後押ししていきたい」とのコメントを頂きました。これからも、教育現場に還元していただける研修機会を提供していきたいと思います。





市民参加協力第一課 古賀聡子