【報告】国際理解教育ってどうやってるの?「ぐんまグローバルセミナー2018」を開催しました!

2018年2月26日

【画像】「ぐんまグローバルセミナー2018(教師海外研修 群馬県報告会)」が2月17日、土曜日に群馬県庁で行われました。当日は教育関係者を中心として、大学生からシニア層の方まで幅広く参加され、国際理解教育の実践を学びました。


【ものづくりを通じて考えるベトナム】
2017年JICA教師海外研修(教員コース)に参加された二名の先生から、研修後に生徒へどのように学びを伝えられたかを報告をして頂きました。海外研修では、数えきれないほど多くの情報を見聞きし、毎日大量のインプットをされてきました。授業実践の報告からは研修での学び・気づきを活かし、生徒の国際理解につなげられている様子を伺うことが出来ました。
 
群馬県立太田工業高校の小暮先生からは「ものづくりを通じて考える日本とベトナム」という授業テーマで発表をして頂きました。これからの日本のものづくりを担う生徒へ、ベトナムの「今」を学ばれた小暮先生から実践授業の様子を伺うことが出来ました。
小暮先生の明るく生徒からも親しまれやすい雰囲気から、参加者の皆さんも自然と模擬授業の内容に引き込まれている様子でした。特にベトナムの写真から見る日本との違いを学ぶ場面では、「漏電の可能性がある」「電柱建設で費用の負担が増える」といった工業高校ならではの切口で行われた授業報告に、参加者の皆さんも大きくうなずいていました。
教師海外研修で学ばれた小暮先生から技術者の卵へ伝えられたものづくりの考え方は、将来、世界の課題に対して大きな役割を担う人材育成につながるのではないでしょうか

【画像】【グローバル・ヴィレッジ~ザンビアから考える世界とのつながり~】
群馬県立藤岡中央高校の宮下先生からは「グローバル・ビレッジ~ザンビアから考える世界とのつながり」という題で、研修を授業に活かされた様子や、生徒の変化や気づきを報告して頂きました。
授業のテーマは「感染症対策と国際協力」。授業実践ではザンビアで撮影された写真を使い、その国の課題とSDGsのつながりをグループで話し合い、生徒でも議論・理解しやすいよう工夫をされていたのがとても印象的でした。感染症対策と国際協力を結びつけた授業から、生徒は世界の課題をより身近に考えるきっかけになったそうです。
授業の最後にはザンビアで人獣共通感染症の研究に携わる日本人研究者のインタビューを見て、ザンビアで研究をするメリットや世界との関わりについて考えました。
生徒からは「世界で起きている感染症が日本に入ってくる可能性があることを知った」など学び多い時間であったと報告されていました。また参加者からも「写真について考えるワークでは楽しみながら学べた」「自身の授業に取り入れたい」などの意見を頂きました。

実践報告をして頂いた2名の先生からは、研修に参加して得られた学びや気づきを実践の場で生徒のために伝える真摯な想いを強く感じました。

【国際理解ワークショップ体験】
グローバルセミナー最後のセッションでは、NPO法人ESDぐんま太田代表より参加者に国際理解ワークショップを体験して頂きました。国際理解の教材「レヌカの学び(DEAR開発教育協会)」を用いて、参加者と共に楽しく国際理解を深める時間となりました。参加者からは「日本の文化や習慣を改めて考える時間になった」「参加者同士の意見交換では、さまざまな考えがあり楽しかった」と感想を頂きました。参加者は自分が考える日本の文化・習慣と、海外から見た日本の文化・習慣の違いに驚きや気づきを得ながらワークショップに取り組まれていました。


このグローバルセミナーでは実践報告・国際理解教育の体験を中心に進められ、参加者が積極的に議論に参加されていたので、国際理解教育の輪が広がっていく様子を感じることが出来ました。今後もさらに群馬の国際理解教育が盛り上がっていくよう努めていきたいと思います。


報告者:JICA群馬デスク 国際協力推進員 佐藤祥平
【E-mail】gunma-desk_sato@friends.jica.go.jp 【TEL】027-243-7271