【報告】【日本文化体験】能 − JICA研修員が650年の歴史を背負って

2018年8月29日

2018年7月7日、JICAの留学生が観世流能楽師の津田和忠氏からお稽古をうけ、杉並区指定文化財である杉並能楽堂で能を舞いました。

本物の文化体験を真剣に

二ヶ月にわたる、津田氏とのお稽古

当イベントは日本最古の伝統芸能である能を通じ日本への理解と愛着を深めること、また、能楽の認知度を国内外に広めることで能楽の維持および発展に寄与することを目的とし、観世流能楽師の津田和忠氏と行われました。

テーマは「本物を、真剣に」。師匠の津田氏(重要無形文化財総合指定保持者)は、幕末以前からの能楽師の家に生まれ、プロの観世流能楽師として活躍していらっしゃいます。その津田氏から、インドネシア、ベトナム、モンゴル出身のJICA留学生が二ヶ月にわたりお稽古をうけ、杉並区指定文化財である杉並能楽堂の本舞台を目指しました。

七夕の日、杉並能楽堂で

装束と面の着付けデモンストレーション

津田和忠氏(写真前方)による「羽衣」。本来は、写真中央の装束を着て舞う

会場には様々な国から約50人の来場者。津田氏のワークショップでは、能楽の歴史と舞台の説明に加え、実際に公演で使われている装束と面の着付けデモンストレーションと、津田氏の舞いが披露されました。その650年の歴史と文化に感嘆の声があがっていました。

日本最古の伝統芸能、世界最古の仮面歌舞劇をJICAの留学生が舞う

舞台を勤め終えて

能楽は日本最古の伝統芸能であり、650年の歴史を持っています(歌舞伎は江戸時代から)。また、世界最古の仮面歌舞劇でもあり、能楽が生まれた観阿弥・世阿弥の時代から、その様式と演目はほとんど変わっていません。このため、2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。

その能楽に挑んだ4人のJICA留学生。五穀豊穣を祈る仕舞い「玄象」を舞いました( https://www.youtube.com/watch?v=wdG4mfqU_kM&t=58s )。舞台を務めた4人と来場者が家族や友人にこの日のことを話してくれたのであれば、津田氏の想いも遂げられたはずです。

主催・企画運営:Lifun ( https://www.facebook.com/LifunCo/ )
協力:山本東次郎様 (杉並能楽堂) / リユース着物たんす屋 (東京山喜株式会社)
写真:吉武夏希
映像:鬼澤健吾