【研修レポート】日本の鑑識技術を学ぶ ─ インドネシア「指紋照合鑑識研修」

2018年10月9日

2018年8月19日(日)から9月15日(土)まで、インドネシア国家警察から鑑識係員が2名来日し、警察庁及び警視庁で日本の鑑識技術を学びました。

研修コース名:国別研修・インドネシア「指紋照合鑑識研修」
研修期間:2018年8月19日(日)から9月15日(土)
研修実施機関:警察庁及び警視庁
参加国:インドネシア
参加人数:2名

【インドネシア国家警察から鑑識係員2名が来日】

OA室での照合実習

押なつ採取実習

日本の鑑識技術を学ぶため、インドネシア国家警察から鑑識係員2名が来日しました。インドネシア国家警察に対する日本の技術協力は、2001年より行われています。

この協力を通じ、日本における「交番」システムを始めとする市民に信頼される警察活動の仕組みが、インドネシアでも定着しつつあり、技術協力プロジェクト「市民警察活動(POLMAS)全国展開プロジェクトフェーズ2」を通じて、同国内での展開・発展が図られています。

本研修は、同プロジェクトの一環として、指紋照合技術の向上を目的に警察庁の協力のもと実施されました。滞在中のほぼ全期間、警視庁鑑識課において日々鑑識の実習が行われました。

【「最後まであきらめずに作業に向き合うことを学んだ」】

照合実習

指紋検出実習

以下は研修終了後の研修員からのコメントです。

 「指紋照合について改めて基本から教わった。照会端末を使用した訓練、ルーペを使用した訓練、いずれも慎重かつ丁寧に特徴点をとらえなければならず、いい加減な作業では決してよい結果が得られないことがわかった。

警視庁鑑識課の指導員からは、『指紋の照合は、自分自身の目で特徴点を確認して根気強く取り組むことが重要』と指導され、以前は鮮明でない指紋であれば諦めていたが、研修を通じて、最後まで諦めずに照合作業に向き合う姿勢を学んだ。

また、研修中は、技術や知識だけでなく、日本の警察官の仕事ぶりにも触れることができた。これにより自身の仕事に対するモティベーションも上がり、警察組織のあり方について新しいインスピレーションやアイデアを得ることができた。」

【指導にあたられた警視庁鑑識課の方々のコメント】

研修評価会・修了式

研修評価会・修了式

また、実際に指導にあたられた警視庁鑑識課の方々からは以下のようなコメントをいただきました。

 「研修期間中、集中して熱心に指紋照合訓練に取り組んでくれました。この四週間で指紋照合技術は飛躍的に向上したと思います。帰国後も継続して照合作業を行い、さらに自らの技術に磨きをかけるとともに、その技術をインドネシア警察に広めてインドネシアの安全安心のため貢献してほしいと思います。」

JICAでは引き続き、警察庁の協力を得て、インドネシアにおける市民警察活動(POLMAS)の全国展開に対する協力を、今回のような本邦研修等を通じて進めていきます。



<報告者>産業開発・公共政策課 石田 正二