【研修レポート】「日本は、夢中になる国!」~生産性向上を学びに来た研修員達の言葉

2018年10月12日

課題別研修:生産性向上のための実践的経営管理(B)(ポルトガル語圏)
研修期間:2018年8月30日~2018年9月14日
参加人数:10名
研修実施機関:公益財団法人 日本生産性本部

ポルトガル語圏から集まった研修員達

初日から打ち解けて、笑顔の集合写真。

ブラジル、パラグアイ、アンゴラ、ギニア・ビサウ。
ポルトガル語を解するこれらの国の研修員達が、日本生産性本部による、生産性向上のための経営技術研修に参加しました。

講義や現場視察をとおして、カイゼン、ムダ取り、5S等に対する理解を深め、その活用方法から実践例までを学んだ研修員達は、数々の印象的な言葉を残し、研修の成果を実感させてくれました。

「現場は研修の内容が最も凝縮されている。」工場視察

ステンレスキッチンの加工を行っている、ナスラック鎌倉工場を視察しました。
同社の「合理化・省力化を実現した生産体制。モノづくりの無駄を徹底的に排除し、必要なものを、必要な分だけ、必要な時に」というコンセプトは、研修員達にとって、生産性向上の格好の学びの場です。
整然と整った作業場や、各工程ラインで工夫されたカイゼンのアイデアを目の当たりにした、研修員達の興味は尽きません。
案内をしてくださった吉田課長が圧倒されるほど、次々に質問を浴びせていました。

「問題解決はシンプルな方法の方がうまくいく。」ケーススタディ

グループ討議に熱が入るメンバー達。

2組に分かれて作業を進め、それぞれの成果を発表しました。

講義で学んだ様々なカイゼンの手法を取り入れて、架空の企業におけるコンサルティング課題解決のため、グループワークを進めます。
皆、自国の現場で様々な問題を抱えているだけに、解決のアイデアは山ほどありますが、ホワイトボード上に展開されたそれらの問題を冷静に見つめることで、あらためて筋道を整理することができたようです。



日本で学んだカイゼンツールであれば、比較的簡単に現場の課題に適用することができ、解決方法が見えやすくなるということがわかりました。
「私達は、問題を解決しようとするときに、すぐに難しく考えてしまいがちですが、簡単な方法の方が、物事がわかりやすくなるということがわかりました。」
ブラジルのある研修員の言葉が、その成果を最も明瞭に表しています。

「夢中になる国!」日本に学び、文化に触れる

閉講式にて。最後まで明るい笑顔の面々。

限られた自由時間を有効活用し、箱根に富士山を見に行ったり、日系の親戚を訪ねたりと、日本滞在を思い思いに楽しんだ研修員達。
訪れた先で出会った日本人の優しさやホスピタリティーに触れ、「日本での経験は唯一無二のもの。夢中になる国です!」と嬉しそうに語ってくれました。
また、自国が経済不安や貧富の差などの問題を抱えている研修員達にとって、日本における、戦後からの経済発展や豊かな暮らし、災害からの復興のスピードは、驚くべきことのようです。
パラグアイの研修員が、研修の最後に述べてくれた言葉です。
「日本国民はJICAを通じて開発途上国の手助けをしていますが、それは成熟した寛大な国民である証です。恩恵を受けた者として永遠に感謝の気持ちを忘れないでしょう。」


報告者 産業開発・公共政策課 赤坂友佳子