2020年2月16日(日) シンポジウム「女性がつなぐ養蜂と未来」を開催します!

モンゴルで実施中のJICA草の根技術協力事業をきっかけに、日本国内で養蜂を支える女性たちに焦点を当てた活動が始まっています。

2020年2月5日

女性が活躍するモンゴルの養蜂

セミナーでも女性の姿が
目立つ

 (公社)国際農林業協働協会(JAICAF)では、2019年よりモンゴルにおいて、JICA草の根技術協力事業「地方での生計維持のための養蜂振興プロジェクト」を実施しています。本事業では、2018年まで実施した先行案件での成果を生かしつつ、先行案件でカバーできなかった経営・販売分野の活動を行うとともに、飼育技術や品質管理技術のさらなる普及と定着を行い、最終的には、養蜂振興の手引書をとりまとめることを目標としています。


 モンゴルの養蜂場を訪れると女性の姿が目立ち、多くの養蜂グループでは女性がリーダーを務めています。女性が多い理由はいくつか考えられますが、養蜂は初期コストがそれほどかからず副業として始めやすいことや、養蜂自体が1950年代にロシアから導入された新しい産業であり、女性が参入しやすかったことなどが考えられます。そうして女性が養蜂分野のフロントランナーとなったことが、その後の女性参加をさらに促したといえそうです。

日本では女性が陰で養蜂を支えている?

養蜂組合のメンバーと打合せ
右から2人目の女性が組合長

 一方、モンゴルでの活動がきっかけで日本の養蜂家と交流させていただくようになると、日本の養蜂現場では男性が圧倒的に多いことに気づきました。特に飼育の現場や組織の会合では男性が中心で、女性の姿が見えにくいという印象がありました。しかし、話を伺っていくうちに、女性も採蜜や蜂蜜の瓶詰め・販売に携わっていることが多く、養蜂を陰で支えている様子が見えてきました。
このことがきっかけとなり、JAICAFでは2018年より、日本国内で養蜂を支える女性たちに焦点を当てた調査事業や研修事業を実施しています※。これらの事業を通じて、女性が、ミツバチを通して地域や次世代の多様な人々をつなげる姿を見てきました。

 JAICAFではこのたび、モンゴルでの協力事業と日本の養蜂産業双方の視点を交差させながら養蜂の将来を考えるシンポジウムを開催いたします。
本シンポジウムでは、養蜂が内包する多様性と、養蜂を社会貢献に活かそうとする女性の役割に光を当てます。パネルディスカッションでは、日本の女性養蜂家の経験に加え、モンゴル養蜂の現状やプロジェクトでの知見も紹介しながら、日本の養蜂産業のこれからについて考えます。

 ご関心のある方は奮ってお申込みください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

                               ※日本中央競馬会畜産振興事業

事業・研修の概要

◆シンポジウム「女性がつなぐ養蜂と未来」

日 時:2020年2月16日(日)10時00分から12時20分
場 所:東京国際フォーラム ガラス棟 G409
    (東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 TEL : 03-5221-9000)
地図:https://www.t-i-forum.co.jp/mt_images/access/access/access_print.pdf
参 加:無料、定員120名(先着順)
主 催:公益社団法人国際農林業協働協会(JAICAF)

<プログラム>
10:00~10:05  開会挨拶        
10:05~10:45  基調講演「多様性を活かす蜜蜂の社会」
           講師:玉川大学 農学部 教授 中村 純 先生
10:45~10:55  休憩         
10:55~12:00  パネルディスカッション
          パネリスト 玉川大学 農学部 教授 中村 純 先生
                菅野養蜂場 菅野 菊枝 さん
                花園養蜂場 松本 鮎子 さん
                ファシリテーター  JAICAF 西山 亜希代
12:00~12:15  質疑応答    
12:15~12:20  閉会挨拶    


●お申込み・お問い合わせ:
氏名、ご所属、連絡先電話番号/メールアドレスを明記の上、deskb@jaicaf.or.jpまで
お申し込みください。
※お申し込みを受け付けた方には、確認の連絡をいたします。
※定員になり次第、締め切らせていただきます。

お問い合わせ:TEL. 03-5772-7880(業務グループ 森/西山)