嬬キャベ海外協力隊プロジェクト解団式

10月15日に、群馬県嬬恋村で農家支援を行っていた「嬬キャベ海外協力隊」が、10月末に支援を終えるにあたり解団式が行われました!

2020年10月27日

嬬キャベ海外協力隊プロジェクト

プロジェクトメンバー集合写真

「嬬キャベ海外協力隊」プロジェクトは、群馬県のNPO法人自然塾寺子屋の理事長矢島亮一氏が立ち上げたもので、コロナ禍で一時帰国を余儀なくされた協力隊員に途上国の課題解決のために注いだ情熱を日本の課題解決に向けて欲しいという想いと、同じくコロナ禍で外国人の技能実習生が来日できずに人手不足で困っていた嬬恋村農家のニーズが合致して生まれました。
 2020年5月、自然塾寺子屋の支援の下に11名の一時帰国中の隊員が集まり、日本一の生産量を誇る嬬恋村のキャベツ農家での活動が始まりました。

プロジェクト関係者からの感謝の意

嬬恋村 熊川村長

自然塾寺子屋 矢島理事長

 キャベツ農家での仕事は簡単なものではなく、朝は午前2時~3時に畑に向かい、植付け・収穫が重なる時期は夕方の17時くらいまで作業は続きます。
 そのような厳しい環境の中、持ち前の明るさと前向きさで周囲と良好な関係を築きながら途中で投げ出すことなく最後までやり通した海外協力隊員たち。
 そのような姿を見た嬬恋村長をはじめ、JA嬬恋村、嬬恋キャベツ振興事業組合、群馬県庁、そして農家の皆さんから感謝の意が表されました。
 村長からは、農家支援のみならず様々な媒体を通して嬬恋村の知名度向上に貢献したことや地域活動への積極的な参加に対する御礼が述べられました。また受入農家からは、協力隊員のおかげで今年は大変な農作業をとても前向きな気持ちで取り組めたこと、日本の未来に希望を感じたこと等感想が述べられました。

協力隊員ひとりひとりの想い

嬬キャベ海外協力隊リーダーの宮田隊員

参加隊員もひとりひとり嬬恋での活動について振り返りました。農家支援を通して、大変だったけど農家の皆さんや村の皆さんに温かく迎え入れてもらい人とのつながりの大切さを改めて感じたことや、技能実習生の方々とスポーツをしたりして交流したこと、また嬬恋に帰ってきたいこと等、それぞれの想いを語りました。
隊員によっては任地での滞在期間よりも嬬恋村での滞在期間の方が長くなった人もおり、嬬恋村がまさに隊員達のもう一つの「任地」となっていました。

 嬬キャベ海外協力隊員たちは、これからそれぞれの進路に進みます。日本で新しい仕事を始められる方、再赴任できる日まで引き続き地域貢献活動や自己研鑽に励む方・・・JICA東京は途上国でも日本でも頑張る海外協力隊の皆さんを引き続き応援していきます!