JICA海外協力隊帰国報告会実施報告

NPO法人シニアボランティア経験を活かす会主催、2021年下期JICA海外協力隊 帰国報告会が11月27日(土) JICA東京&オンラインのハイブリッド式で開催されました。

2022年3月1日

帰国したらそこで終わり? 

シニアボランティア経験を活かす会が毎年運営している本報告会。
今回は、青年/シニア海外協力隊8名の方が、それぞれの任地でどのように暮らし、どのように取り組み、何を得たのか、それぞれの体験を語ってくださいました。

【今回の報告者】
・小宮山 令子さん(ボリビア・環境教育)
・森 裕美さん(ドミニカ共和国・作業療法士)
・安部 裕太朗さん(ベナン・小学校教育)
・司 涼さん(コロンビア・環境教育)
・寺岡 茉美さん(ベトナム・観光)
・塩谷 真梨さん(東ティモール・栄養士)
・白石 アレマン アンヘルさん(コスタリカ・電気通信)
・高木 恒介さん(スーダン/パプアニューギニア・理学療法士)

新型コロナウイルスの感染拡大の影響のため、発表者の皆さんは志半ばで早期帰国となり、様々な葛藤があったそうです。しかし、「帰国してしまったから何もできない…。」、「中途半端な形で協力隊活動が終わってしまった」と嘆き悲しむのではなく、オンラインを通じた活動の継続、で再派遣に向けた資料の作成、語学のブラッシュアップ、隊員活動の周囲への報告など、それぞれが「今」できることをしているという話が印象的でした(発表内容の詳細については文章末に掲載したURLをご覧ください)。
報告会ではZoom、会場の両方から質疑応答が活発に行われ、発表者みなさまの体験・出会い・学びをわかちあうことのできた会となりました!


JICA東京センター所長の田中泉も参加しましたが、会の最後に以下のとおりコメントをしました。
「世界中のいろいろな話を聞くことができた1日となりました。コロナ禍で難しい時間を過ごしたと思いますが、相手の信頼を勝ち取り、活動してきたことがよくわかりました。お一人お一人が、途上国で出会った現場の方々と一緒に課題を解決していったその経験を忘れずに、『持続する情熱』を常に持ち続け日本の中でもぜひ活かしていって頂きたいと思います。
JICA東京は海外の活動、地域の活動を結び付けていく役割を担っています。みなさんと一緒にそのような取り組みをできればと思っています。」

そして、最後は同会・井坂副理事長より
「こんなに素晴らしい経験をされ、素晴らしい考えを持ったみなさまがいる。日本の未来は前途洋々!」という明るい一言で閉会となりました。

また発表会終了後の交流会では、応募を検討しているという方とOV会の方々、報告者の方々が協力隊体験談からその後の進路など多岐にわたる話題について活発に意見交換をされていました。

市民参加協力第一課・高橋 瑞樹