\報告/JICA教材でこんな授業しました!ver.4~高校・コミュニケーション英語、中学校・英語、高校・探求の授業風景より~

JICA東京が提供した教材を活用し授業を展開されている先生から、どんな風に教材を使って授業をしているのか、どの教材がおすすめなのか教えていただきました。 (前回報告は本記事一番下のリンクから見られます)

2022年3月15日

工業高校コミュニケーション英語の授業で

はじめは宮崎県立延岡工業高等学校から!

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本校では毎年、JICAが開催する国際協力中学生・高校生エッセイコンテストに全生徒が応募しています。初めてこのエッセイに取り組むことが多い1年生は、課題を提示する夏休み前のコミュニケーション英語の授業でSDGsについて英語・日本語両方で解説したり、SDGsや世界の現状についてボードゲームを通して学んだりしています。

【画像】SDGsカードを活用し、17のゴールを優先度の高いと思われる順に並び替えるという活動も行いました。また、生徒にSDGsを身近に感じてもらうために、SDGsマスキングテープやバナナペーパーシールなどを様々な活動の景品として利用させてもらっています。


===教材のおすすめの活用方法教えてください。
・SDGsカード:班活動で提示した社会課題や生徒が見つけた事象等について優先順位を話し合う際に使用する
・マスキングテープ:目覚ましい学習活動をすすめている生徒・グループに贈呈

英語の長文読解テーマ『人種・人権問題』で活用 

本文:2人目は神戸市立多聞東中学校の岩田慶子先生です。

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3年生の英語の授業で活用しました。
人種・人権問題について学んだ際にSDGsステッカーを配付しました。人権や差別が17のゴールの1つとなっていることを「ステッカーを見て初めて知った」という生徒もいました。 SDGsマスキングテープは、クラスで発表をしたり、ノートに懸命に学びやまとめを書いている生徒に1ゴールずつ切って渡しました。生徒たちは17ゴールを集めようと、「何番と何番は持っているから、あと何番と何番のものがほしい」などと、ゲーム感覚を持ちながら取り組むことができました!
読み物教材「世界の水問題」、「水と世界DVD」は道徳の授業でも活用できそうだなと思っています。

札幌から!探究コースで活用

3人目は札幌新陽高等学校の熊谷沙織先生です。

生徒作成の動画切り抜き


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1年次の探究コース、PBL「課題解決型学習」の「学校内ゴミの削減プロジェクト」で使用しました。まずインプット学習としてSDGsカードを各班に配布し、1人1枚担当のカードを決めました。そして、各カードに記載された課題、歴史的経緯、自分たちの生活と関係している部分、自分たちができる改善点についてレポートにまとめました。
また、このカードを使って動画作成をしていた班もあり、色々な形でSDGsカードを利用しました。

==今後どのように教材を活用されますか?
・世界地図「世界の言葉でありがとうこんにちは」を生徒たちがいつでも見られるように教室や図書室前に掲示すると同時に、PDF化して生徒たちがいつでも補助教材として使用できるようにします。
・SDGsカードを、自分たちの生活に密接している順番や特定の国や地域で改善が必要な順番などに並び替えることによって、自分たちの生活との比較や学習のまとめができると考えています!



市民参加協力第一課・高橋瑞樹