JICA教師海外研修経験者勤務校の取り組みが「SDGsにいがたアワード」で大賞を受賞しました!

「SDGsにいがたアワード」で、荒川中学校×あらかわまちづくり協議会の取り組みが「大賞」を、新潟青陵高校の取り組みが「奨励賞」を受賞しました!

2021年4月27日

JICA教師海外研修経験者勤務校・エッセイコンテスト参加校が「SDGsにいがたアワード」で大賞と奨励賞を受賞!

2019年度「にいがたSDGsフォーラム」で登壇し、SDGsを軸にした教育実践について報告する増田先生

新潟県内でSDGsに向けた取り組みを推進する地域創生プラットフォーム「SDGsにいがた」準備会は2021年3月、第1回新潟SDGsアワードを実施。大賞2件、優秀賞1件、奨励賞6件、食の新潟国際賞財団特別賞1件に選ばれた教育機関や企業などに、表彰状と副賞を贈りました。


大賞のうち1件は、村上市立荒川中学校とあらかわ地区まちづくり協議会の協働による、持続可能な地域の未来づくりに向けた活動が受賞。2016年度のJICA教師海外研修過年度参加者である増田有貴先生は、同校でSDGsを軸にした授業実践や有志生徒との取り組みを継続してきました。

授賞式の様子

また、毎年JICA国際協力エッセイコンテストに参加し、今年度は特別学校賞を受賞している新潟青陵高校も、「ユニクロ」「GU」を展開するファーストリテイリングを通じ、アフリカの子どもたちに服を寄付した活動が評価され、奨励賞を受賞しました。

【大賞】荒川中学校×あらかわまちづくり協議会の持続可能な地域づくりに向けた取り組み

荒川地区のイベントで物産を販売する荒川中学生ら

村上パーニュプロジェクトの様子

増田先生の勤務校である村上市立荒川中学校では、新潟県内でSDGに向けた取り組みをしている企業等を訪問する「新潟巡検」やアフリカ布を使用した手作り雑貨の販売を通して現地を支援する「パーニュプロジェクト」など、SDGsを軸とした授業実践や有志生徒による活動を継続して行ってきました。昨年度は同校の3年生が、地元団体である「あらかわまちづくり協議会」や市内の12の企業・団体と協働し、地元の特産品などを使った加工食品や商品を開発・販売。同地区の名物である鮭や花火を描いたエコバッグや、同地区で栽培が盛んなラベンダーを使用した雑貨など、多彩な商品を編み出しました。また、地元飲食店とコラボした弁当や総菜、スイーツなども考案。これらの活動で得た売上金の一部は、村上市の新型コロナウイルス対策向けの基金に寄付しました。
「このプロジェクトは、3年部の先生方が地域の方々と0から作り上げた企画で、私は最初の打合せに同席したくらい」と話す増田先生。はじめは増田先生が中心になって取り組まれていたSDGsを軸にした教育実践も、今では学校全体で取り組むテーマに変わりました。1年前に「パーニュプロジェクト」でアフリカの支援を行った生徒も、今回のプロジェクトに参加。「故郷が今よりさらに良い地域にするために、学んだことを生かしたい」と記者への取材で話しました。

【奨励賞】新潟青陵高校が1400着の衣服をアフリカの子どもたちに寄付

昨年度はJICAエッセイコンテストでも特別学校賞を受賞した同校。表彰式では、新潟県国際協力推進員より、賞状や副賞を手渡しました。

アフリカの子どもたちに贈るため、集められた衣服

毎年JICA国際協力エッセイコンテストを活用し、国際理解教育やSDGsをテーマにした教育活動を継続して行ってきた新潟青陵高等学校は、今年度ファーストリテイリング社の「服のチカラ」プロジェクトを通じた衣服の寄付を実施。同アワードで奨励賞を受賞しました。

SDGsについて学ぶ中、生徒から「自分たちも活動に参加したい」と学校側へ申し入れがあり、生徒が主体となり実行委員会を組織。全校生徒や教職員、地域住民に協力を呼びかけ、1400着もの衣服をアフリカの子どもたちに寄付しました。同校で指導に当たっていた石塚先生は、「SDGsの学びを通して、自分たち高校生にどのようなことができるかを考えた結果、たどり着いた取り組みの一つでした。募金以外にもできることがたくさんあることに気づいた、そんなアクションプランでした」とコメント。生徒は「他にもできることを探し行動したい」と活動を振り返りました。