日本の教室と世界をつなぐ~荒川区教育委員会と国際協力出前講座に関する覚書を締結~

荒川区教育委員会とJICA東京は連携事業『夢や希望を語り合う・ようこそ海外協力隊』に関する覚書を今年度も締結しました。荒川区立全小・中学校で海外協力隊経験者が対面型講座を実施したり、オンライン授業で各国と教室をつないだりしていく予定です!

2021年5月18日

荒川区立の全小学校・中学校で出前講座を! 

覚書署名式(中央:高梨教育長、左から2人目:JICA東京田中所長)

本事業は2005年より継続されている事業で、荒川区立の小・中学校に開発途上国の国づくり・人づくりに貢献する海外協力隊経験者を学校に紹介し、現地での体験談を語ることにより、子ども達の好奇心・想像力を喚起し、人を大切にする心を育み、将来に向けて「夢」や「希望」をもってこれからの人生を切り開いていこうとする力を養う人材育成を目的としています。

昨年度、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外部講師の訪問が難しくなる時期もありました。しかし学校側もオンライン授業の準備を整えてくださり、対面・オンラインで協力隊経験者たちが、途上国現場の様々な様子や、国際協力活動について語り伝えました。その結果、児童・生徒の皆さまからは、「命の尊さを学んだ」、「豊かさとはお金だけじゃない、ということを学んだ」、「一人一人が国の宝で、存在価値があることを知った」などの声があがりました。

海外に行けないからこそ・・・

荒川区教育委員会・高梨博和教育長からは、
「引き続き、協力隊経験者の方々からお話を伺い学びたいし、このような状況だからこそ、海外の現場はどうなっているのか、リモートで生の声を聞く機会なども、出前講座に期待したい」
とお言葉を頂きました。
一昨年までは、ほとんど対面型で実施してきた国際協力出前講座ですが、昨年からは学校のニーズに合わせ、オンラインでも実施するようになりました。海外に行くことが困難となり、海外からも人が来訪しづらくなった今だからこそ、現場での実体験があるJICA海外協力隊が伝えられること、見せられることがあると思います。
教室と世界がつながるよう、出前講座や教材等を通して貢献してまいります。

報告:市民参加協力第一課・八星真里子