語学をきっかけに、世界を知る一歩踏み出してみませんか? (オンラインセミナー報告)

“JICA海外協力隊まるわかりセミナー~オンラインで学ぶ現地の言葉~”が2日間開催されました。「Hello(ハロー)」「¡Hola!(オラ!)」「नमस्ते(ナマステ)」「ආයුබෝවන්!(アーユボーワン)」英語、スペイン語、ネパール語、シンハラ語での先生方の自己紹介。受講者は「???」からの参加でした。それが会の終わりには「मेरो नाम सुजुकी हो(メロナムスズキホ)」(私の名前は鈴木です)と自己紹介ができるほどに!!どのようなセミナーだったのかご報告いたします!

2021年7月19日

体験!おためし語学訓練  

上段:スペイン語・カルロス先生・マリア先生・石井先生 下段:英語・ジョン先生:シンハラ語・シリパーラ先生:ネパール語・サヤミ先生

 JICA海外協力隊の事業概要と語学レッスンを体験できるオンラインセミナーを開催しました。
 協力隊の試験に合格すると、約70日間の集合訓練が行われます。長野県駒ケ根市と福島県二本松市の2カ所に訓練所があり、語学を主に、協力隊員としての心構え、活動に必要な知識・手法、安全・健康管理方法、派遣国事情などを学びます(新型コロナウイルス感染症のため、現在は少人数、日数短縮、オンラインを利用した研修となっております)。以前は、駒ヶ根訓練所を実際に訪れ、訓練生活を視察するツアーが人数を限定し行われていました。しかし、今回はオンラインで行ったことにより、日本各地からの10代から60代、JICA海外協力隊や、語学に興味を持つ幅広い方々の参加がかないました。

当日のセミナーは以下のプログラムで実施されました。
・語学の先生の現地の言葉でのあいさつ
・協力隊事業概要の説明
・駒ヶ根訓練所紹介
・語学レッスンタイム
・経験者が語る、協力隊と語学

「他国の言語を学ぶことをきっかけに、世界で起きている出来事に興味を向けてほしい」という想いから、今までの視察では行われていなかった語学訓練も体験できる豪華なプログラムで進行しました。

語学は1つのツールです 

【画像】 英語、スペイン語、シンハラ語、ネパール語のクラスに分かれ、文字の発音方法、あいさつ、国・文化の説明、会話、先生によって色の異なるオンライン授業開始。参加者のみなさん、最初はとまどいつつも、実際に発音し、先生と会話のキャッチボールを行っていくうちに、すっかりなじみ、はじめは「???」だった先生の言葉や文字を理解し、自己紹介までできるほどになりました!
最後は先生方と「Thank you(サンキュー)」「¡Gracias!(グラシアス)」「धन्यवाद(ダンニャバード)」「බොහොම ස්තුතියි!(ボホマ イストゥティ!)」「ありがとう!」と感謝の言葉でお別れをしました。
「経験者が語る、協力隊と語学」では協力隊参加者から、語学訓練にどのように向き合ったか、派遣国に着いてからの言語はどうだったか、(語学をマスターできず不安な気持ちを抱きながら派遣されたものの、現地の方とは思っていたよりずっとコミュニケーションがとれた)などの経験談が聞けました。
 参加された方からは、「初めてシンハラ語にふれ、スリランカの文化に興味を持ちました。」「協力隊のことは知っていたが、訓練について知る機会はなく、今回経験者の話も聞くことができ、自分も参加したいという意欲が高まった」などの感想がありました。
 語学はできるにこしたことはありませんが、多少間違っていてもコミュニケーションをとることは可能です。語学が苦手だから、、、。とすぐにあきらめずに、新しい1歩を踏み出してみませんか?
 本セミナーはJICA東京とJICA駒ヶ根が共同で行いました。今後もこのような体験型セミナーの企画を考えておりますので、お見逃しなく!!

市民参加協力第一課・高橋瑞樹